壁の水跡やシミは雨漏りが原因?放置する危険性や応急処置方法を紹介

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壁の水跡やシミは雨漏りが原因?放置する危険性や応急処置方法を紹介

壁の水跡やシミは雨漏りが原因?放置する危険性や応急処置方法を紹介

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更新日

2024.01.31

公開日

2024.02.26

壁の水跡やシミは雨漏りが原因?放置する危険性や応急処置方法を紹介

目次

壁に広がる水跡やシミ、これらの兆候は雨漏りの警告サインかもしれません。そのまま放置しておくと、壁が汚れるだけでなく壁内部の木材が腐るなど住めないほど危険な状態になってしまうことも。

この記事では、壁に水染みができる原因や雨漏りが引き起こすトラブルついて詳しく解説します。雨漏りや壁紙のシミへの応急処置も紹介しているので、壁からの雨漏りで困っている方は参考にしてください。

早期に雨漏りを発見し、適切な対策を行い大切なご自宅を守りましょう。

壁に水跡やシミができる原因

「壁のシミが日に日に広がっている……。」このようなときは、壁内部に水が侵入しているかもしれません。壁に水跡やシミができる原因は、雨漏り・結露・漏水が挙げられます。なぜ壁にそのような現象が起こるのか解説します。

雨漏り

雨漏りというと、天井のシミや天井からぽたぽたと落ちる雨水を想像する方が多いでしょう。しかし屋根やベランダ、外壁に亀裂や穴が生じた結果、壁に水染みができていることも。モルタル外壁ではひび割れが、サイディングでは目地のシーリングが固くなり劣化が生じやすいため、外壁の状態を確認してみましょう。

そのほか雨どいの詰まりが原因となって、雨水が構造内部に入ることもあります。壁の中の雨漏りはすぐに気がつきにくいものの、浸水が進行したり短時間に大量の雨が降ったりすると、室内の壁に水跡やシミとして症状が現れます。壁から水がぽたぽたと滴る場合は、雨漏りが進行しているサインです。

結露

結露も壁から水が沁み出る原因のひとつです。冬の窓や窓枠に付く結露に悩まされる方も多いでしょう。室温と外気温の温度差により、急激に水蒸気が冷やされることで結露は生じます。そのため、冬は暖かい室内と寒い室外との境目である窓や壁表面に結露が発生しやすくなります。

厄介なケースが、壁内結露という住宅の構造部分に発生する結露です。見えない壁内部で進行していき、ある日壁のシミとして目に見える症状が現れます。

漏水

キッチンやトイレの壁に生じる水染みの原因として考えられるのが、水漏れです。配管の経路で壁にシミができている場合は、水道管からの水漏れの可能性が高いでしょう。

漏水しているかは、水道メーターで確認できます。全ての蛇口を閉めても水道メーターの針が動いている場合は、どこかで水漏れが発生している証拠です。多量に水漏れしている場合は、階下への影響が大きくなります。早めに業者へ水漏れ修理の工事を発注しましょう。

壁の中で雨漏りが発生している場合の症状

壁の中で雨漏りが発生しカビ臭いニオイを嫌がる女性

壁に生じるシミや水跡以外にも、壁内部の雨漏りを発見できる症状があります。ここで紹介する症状に当てはまれば、壁の中で雨漏りが発生しているかもしれません。早期発見することで修理費用を抑えられるため、雨漏りしていないかチェックしましょう。

壁の中から水音が聞こえる

雨の日に壁の中から水が流れる音がするときは、壁内部で雨漏りしている可能性があります。シミができている壁周辺に、耳を当ててみましょう。

シミは発生していないものの壁から水が流れる音がする場合は雨漏りの初期段階です。壁内部を早めに点検してもらうことで、大掛かりな修理を免れるかもしれません。

外壁が濡れている

雨が降った後に一部の外壁が持続的に湿っている場合は、雨漏りが生じて水が壁の中に侵入している可能性があります。雨上がりに、周囲の壁と見比べてみましょう。そのまま放置していると、構造内部の雨漏りが深刻となり室内の壁にも水染みができるかもしれません。

また排気口以外の外壁の一部が変色している場合も、壁内部で雨漏りが発生している可能性が考えられます。

家の中がカビ臭い

カビが付着しているところが見つからないのに、室内がカビ臭い。このような場合には見えないところで浸水が起こり、カビが大量に発生しているかもしれません。とくに雨の日に臭いが強くなるようであれば、壁内部や屋根裏の雨漏りを疑いましょう。

壁の中で発生している雨漏りを放置する危険性とは?

雨漏りというと、天井の雨染みやぽたぽたと落ちる雨水を想像する方が多いでしょう。天井に発生する雨漏りは比較的、早期に気がつきやすいため対策もすぐに講じられます。一方壁内部では水が上から下へ移動するため室内の壁まで水が到達しづらく、目に見える症状が出にくいのが特徴です。

そのため室内の壁紙にシミができていたり浮き出たりしていることに気づいた時点では、壁の中は深刻な状況に至っていることも。

壁内で発生している雨漏りを放置していると、どのようなリスクがあるのでしょうか。

健康被害を受ける恐れがある

雨漏りによって壁内部の湿度が高くなると、カビなど菌が発生しやすくなります。壁表面に黒カビが付くと美観を損ねるだけでなく、カビ臭くなり生活に支障をきたします。さらにカビはアレルギーの原因となるため、アレルギー体質や喘息の方はとくに注意が必要です。

雨漏りだけでなく、室内の湿度が高い状態や結露などにより壁紙にカビが発生することもあります。壁表面にカビが付着しているのを見つけたら、早めにカビを除去しましょう。

建物の強度が低下する

壁表面に水染みができている場合は、すでに建物の構造内部に雨水が侵入している可能性があります。水や湿気が構造内部に溜まると、柱や梁などの木材や断熱材が腐食したり金属が錆びたりします。

柱や梁は、住宅の構造を支える要です。これらが壁からの雨漏りにより腐ると、建物の強度が下がり地震などで崩れやすくなるため、雨漏りを放置してはいけません。

シロアリなどの害虫が発生する

シロアリやゴキブリなどは、湿ったところが大好きです。雨漏りで湿気た壁内部は、シロアリなど害虫にとって格好の住処です。さらにシロアリは木材を好んで食べます。そのため湿度が高い住宅の構造内部は、シロアリにとって住環境・食環境共に居心地が良い空間です。

シロアリなどの害虫が発生する危険性とは?

シロアリは産卵を繰り返し数を増やしていくため、シロアリが一度住み着くと、木材を食い荒らされてしまいます。シロアリの発生も、建物の強度が下がる原因となります。

壁の中で雨漏りが発生している場合の応急処置方法

雨シミができた壁に漂白剤を使用して対策

壁からの雨漏りに気がついたら、これ以上雨漏りがひどくならないように応急処置を施しましょう。まずは雨の侵入を防ぐことから取りかかります。その後、壁紙表面のシミやカビを消し、生活空間を整えます。

ただしあくまでも応急処置であるため、外壁の点検や修理の依頼を専門業者へ忘れずに行ってください。

防水テープや補修液などの専用グッズで対処する

雨漏りの原因となる箇所がはっきりとしている場合は、穴やひび割れ箇所を塞ぐことで一時的に雨の侵入を防ぐことができます。ホームセンターなどで購入できる防水テープ補修スプレーコーキング剤などを使いましょう。防水テープは、空気が入らないように下から上へ向かって押さえて密着させます。

漂白剤を使用してシミを取り除く

白いクロスの壁紙であれば、漂白剤でシミを消しましょう。カビの除去にも、漂白剤は有効です。

市販の漂白剤を10〜50%程に薄めて、スプレーなどで壁に吹きかけます。しつこいシミやカビの場合には、薄めた漂白剤を浸したキッチンペーパーを10分ほど貼りつけると良いでしょう。その後水拭きをし、乾いた布で汚れと漂白剤を拭き取りましょう。

漂白剤を使用する場合の注意点

漂白剤の使用には、以下の点に気をつけてください。

・シミが付いた部分を漂白することで、他の部分との色の差が出てしまうことがある
・柄やデザイン、白色以外の壁紙には行わない

シミの上から塗装する

壁紙の剥がれや浮きが起きていない段階で雨漏りに気がついた場合は、塗装してシミを隠すのがおすすめです。この方法であれば、白以外の壁紙でも行うことが可能です。

塗装する際は、必ず換気して行いましょう。塗装前にシミ止めシーラーを下地に仕込むことで、シミが浮き出にくくなります。

しかし雨漏りが続く限り、壁紙にシミは再び発生します。雨漏りの原因となる箇所の修理を専門業者へ発注し、雨漏りを防ぐことが大切です。

壁の中で雨漏りが発生したら業者に相談しよう

壁の水跡やシミで雨漏りに気がついたときには、構造内部が水浸しになり、柱が腐るなど建物の劣化が発生している可能性があります。そのため壁の内側を点検して、建物の安全性を確認することが重要です。また雨漏りの原因箇所が屋根など高い位置の場合、個人で確認作業するのは危険です。

壁の中で雨漏りが発生しているかもしれないときは、プロの業者へ相談しましょう。当サイトでは、雨漏りの点検や修理を得意とする業者を紹介しています。雨漏りでお困りの方は、業者選びの参考にしてみてください。

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