玄関の鍵は家の安全を守る重要な役割を果たしますが、市場にはさまざまな種類の鍵があり、それぞれに異なる特徴と利点があります。このサイトでは、シリンダーや錠前、電子錠、ディンプルキーなど、各種鍵の特徴や防犯性能、利便性について詳しく解説します。 最適な鍵を選び、安心して生活するための知識を紹介していきますので、鍵選びにお悩みでしたら、ぜひ参考にしてみてください。
玄関の鍵の種類と名称【シリンダー】
玄関ドアに用いられているシリンダーは、時代と共に進化を繰り返してきました。その結果、現在の日本の玄関ドアには、さまざまな種類のシリンダーが乱立している状況になっています。ここでは、日本国内で一般的に使用されている代表的なシリンダーをピックアップし、その特徴の違いをご紹介します。
ピンシリンダー
ピンシリンダーは、最も広く利用されているシリンダーです。複数のピンが内部に配置されていて、正しい鍵でないと回転しない仕組みになっています。シリンダーの中でも、価格が安く安定しているので人気があるのですが、構造が簡素化されているため、防犯性の低さが問題視されています。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーは高度経済成長時代を中心に、公団住宅などに多く採用されたことによって、広く普及しました。安く大量生産が可能、耐久性が非常に高く、スペアキーの作成や修理が簡単など、優れた特徴が複数あります。しかし、防犯性はあまり高くなく、簡単にピッキングができてしまうなどのデメリットもあります。
ロータリーディスクシリンダー
ロータリーディスクシリンダーは、ディスクシリンダーの防犯性能を高めたシリンダーです。ピッキングへの抵抗力を高めつつ、リーズナブルな価格を実現することに成功したため、多くのドアに採用されました。防犯性と価格の両方に優れた、非常にコストパフォーマンスの高い鍵と言えます。
ディンプルシリンダー
ディンプルシリンダーは、鍵の側面に小さな窪みが施されているシリンダーです。この小さな窪みによって、ピッキングや鍵の複製を困難なものにしています。しかし、他のシリンダーと比べ、導入コストが高いことや、合鍵を手軽に作ることができないといったデメリットもあります。
ウェーブキーシリンダー
ウェーブキーシリンダーは、その名の通り波状の溝が彫られているシリンダーです。高級車の防犯性を高めるために開発されましたが、現在は金庫や玄関などさまざまな分野で活躍しています。非常に防犯性が高く、特にピッキングに対して効果を発揮します。
マグネットシリンダー
マグネットシリンダーは、鍵の側面と表面に磁石が埋め込まれているシリンダーです。磁石が鍵穴で反発することによって、回転し解錠することができます。最高ランクの防犯性能を誇っていて、鍵の向きに関係なく解錠することができるので、小さいお子さんや高齢者の方にも容易に操作が可能です。
玄関の鍵の種類と名称【錠前】
玄関ドアにはさまざまな種類の錠前が使用されているため、どの鍵を選ぶべきか悩むことも多いでしょう。こちらでは、一般的に玄関に使用される代表的な錠前の種類とその特徴について詳しく解説しています。あなたの玄関ドアに最適な錠前を見つける際の参考にしてみてください。
シリンダー錠箱
シリンダー錠は、内部にシリンダー機構を持つ錠前で、国内で最も広く流通しています。鍵を挿入してシリンダーを回転させることでロックが解除されます。防犯性が高いだけでなく、強度と耐久性にも優れているため、多くの家庭やオフィスで標準的に使用されています。
サムラッチ錠
サムラッチ錠は、親指で操作するラッチ機構を持つ錠前です。使いやすさとヨーロッパ風のデザイン性の高さから、非常に人気があります。特に昭和の終わりから平成初期の住宅に多く採用されていました。
プッシュプル錠
プッシュプル錠は、押すか引くかの動作でドアを開閉できる錠前です。簡単な操作で開閉することができるので、子供や高齢者でも簡単に開けることができるというメリットがあります。また、非常に頑丈ですので、個人宅だけでなくマンションや商業施設などにも採用されています。
引き戸錠
引き戸錠は、スライド式の引き戸に使用される錠前です。鍵穴がありませんので、ピッキングされる心配がありません。店舗や和風住宅に多く採用されています。身長や立ち位置を気にすることなく開閉することができますので、車椅子の方にも好評です。
面付箱錠
面付箱錠は、ドアの表面に取り付けられるタイプの錠前です。室内に完全に設置されていて、外から認識することができません。また、バールによる鍵の破壊に非常に強いのも特徴です。取り付けが簡単ですので、既存の鍵に補助錠として追加されるケースも増えているそうです。
玄関の鍵の種類と名称【電子錠】
現代の玄関ドアには、さまざまな電子錠が使用されています。以下に、一般的に用いられる電子錠の種類とその特徴をご紹介します。
リモコンキー
リモコンキーは、テレビのリモコンのように、遠隔でドアの施錠や解錠ができます。鍵の取っ手部分に、ドアを開閉することのできるボタンが付いていて、ボタンを押すだけでドアの開閉をすることができます。遠くから簡単にロックを解除できるので、両手に荷物を持っているときや、雨の日、小さなお子さんを抱っこしているときなどに便利です。
カードキー
カードキーは、カードの中に搭載されたICチップをかざすことでドアを開けることができる電子錠です。鍵を差し込む必要がないため、素早く施錠、解錠ができます。鍵穴がないためピッキング被害を防止することができる上に、複製するのも一般的には難しいため、防犯性に優れています。
暗証番号
暗証番号式の電子錠は、事前に設定した数字の組み合わせを入力することでドアのロックを解除します。鍵を持ち歩く必要がないため、紛失する心配がありません。また、鍵穴がないためピッキングを防止することができるなど、セキュリティも優秀です。
指紋認証
指紋認証式の電子錠は、事前に指紋を登録しておくことによって、自分の指が鍵の代わりになります。鍵を持ち歩く必要がありませんので、紛失や盗難の心配がありません。ピッキング耐性も高く、非常にセキュリティ性能の高い鍵です。
スマートフォン
電子錠の中でも、特に人気があるのがスマートフォンを使った電子錠です。スマホに専用アプリをインストールすることによって、スマホを介してドアの施錠、解錠を行います。最近でも需要の拡大から、リーズナブルな商品が登場するなど、追加で導入する方が急激に増えています。
玄関におすすめ！防犯性の高い鍵の種類とは？
防犯性の高い玄関鍵は、住居の安全を確保するために重要です。こちらでは、国内で流通している鍵の中でも、特に防犯性能が高いと言われている鍵をご紹介します。
ディンプルシリンダーキー
ディンプルシリンダーキーは、表面に小さな凹みがある鍵です。この小さな凹みが、シリンダー内のピンと一致することによって、ロックを解除することができます。表面の凹みによって、複製が難しいだけでなく、一般的な鍵よりもピッキングされにくいことから、防犯性の高い鍵となっています。また、耐久性が高いため、破損するリスクも少ないのが、人気の要因となっているようです。
ワンドアツーロック
ワンドアツーロックは、一つのドアに2つの異なる鍵を設置する防犯対策です。2つの鍵を設置することによって、防犯性を飛躍的に高めることができます。特に不正解錠し侵入しようとしている犯罪者に対しては、心理的にも高い抑制効果が期待することができます。既存のドアに追加することも負担が少ないため、防犯性を高める際に、最初に検討すべき防犯対策と言えるのではないでしょうか。
ウェーブキー
ウェーブキーは、キーの先端に波状の溝が彫られているのが特徴の鍵です。この独特な形状は、ピッキング対策に効果的なだけでなく、形状を複雑にしているため、鍵の複製の難易度も高くなっています。高い防犯性とデザイン性の高さから、集合住宅だけでなく、高級住宅などにも採用されています。
電子錠
電子錠は、従来の物理的な鍵ではなく、電気的な制御で施錠と解錠を行います。リモコンキーをはじめ、カードキーや暗証番号錠、指紋認証錠、スマートロックなどが広く流通していて、いずれも物理的な鍵が必要ありません。また、近年では、スマホを使用した電子錠が人気で、ドアの解錠の履歴を確認することができるモデルも増えています。高い利便性、そして防犯性能を兼ね備えた鍵として注目を集めています。
玄関の鍵の種類が多くて悩むときは専門業者に相談しよう
玄関の鍵にはさまざまな種類があり、それぞれ値段や防犯性能、利便性に個性があります。かなり専門性が高いため、個人で導入する鍵を判断するのは難しいかもしれません。どの鍵を選ぶべきか悩んだときには、信頼できる専門業者に相談しましょう。鍵の専門業者なら、予算や用途を踏まえた上で、最適な鍵を提案してくれるはずです。
また、鍵の選定だけでなく、紛失や破損などのトラブルやメンテナンスが必要になった場合にも、鍵の専門業者なら、迅速にサポートしてくれます。安心した生活を送るためにも、鍵の専門家を上手に活用しましょう。
