鍵を複製したいときに、かかる時間がわかると行動の計画を立てやすくなります。鍵の複製時間は、依頼先や鍵の種類によって変わりますが、即日で合鍵を作れる場所もあります。また、合鍵を作る際には注意点があるため、事前に知っておくと安心です。今回は、鍵の複製に要する時間や、作製できる場所を紹介するので、実際に合鍵を作る際の参考にしてみてください。
鍵の複製時間の目安
街の鍵屋さんやホームセンターなどで合鍵を作る際の所要時間の目安は、ギザギザ型の簡単な鍵であれは5分程度ですぐに出来上がります。
・ピンシリンダー:5分から10分程度
・ディスクシリンダー:5分から10分程度
・ディンプルシリンダー:30分から60分程度
・カードキー:即日~数週間
・電子錠:数週間
・車のイモビライザーキー:10分から30分、あるいは1~2時間程度
・マグネットキー:30分程度(住宅の場合)
・ウェーブキー:10分から40分程度
ピンシリンダーなどの防犯性能が低い鍵は、5分から10分程度で複製が可能です。ディンプルシリンダーは防犯性能が高いため、作るのに1時間ほどかかることが多いでしょう。
カードキーや電子錠の場合は、店に在庫がなければメーカーから取り寄せなければいけません。メーカーからの取り寄せとなると、数週間かかってしまいます。そのため、特殊な鍵を使っている方は、あらかじめ余裕を持って合鍵の作製を依頼しておきましょう。
また、マグネットキー・ウェーブキーは、車やバイクの鍵として使用されることが多いです。どちらも時間がかかるため、複製を依頼する際は覚えておいてください。
鍵の複製にかかる時間や費用
合鍵は、どのような鍵を複製するかによってかかる時間がかなり違ってきます。ここからは、鍵の種類別の複製時間と費用の目安を解説していくので、合参考にしてみてください。
ピンシリンダー
ピンシリンダーは鍵の片側だけがギザギザしている鍵であり、住宅の鍵の他にもロッカーや自転車の鍵、机の引き出しにも使われます。ピンシリンダーは5分から10分程度で複製可能で、費用相場は1,000円ほどです。鍵屋さんやホームセンターなどで作製できます。
ディスクシリンダー
ディスクシリンダーはピンシリンダーと構造が似ていますが、鍵の両側がギザギザしています。こちらも住宅以外に、ロッカーやバイクの鍵としても使われます。ディスクシリンダーは5分から10分程度で複製可能で、費用相場は300~800円ほどです。鍵屋さんやホームセンターなどで受け付けてくれます。
ディンプルシリンダー
ディンプルシリンダーの複製にかかる時間は30分から60分程度で、費用相場は3,000~5,000円です。ただし、鍵メーカーに依頼する場合は、数週間かかるので注意してください。また、大手の合鍵屋さんでも作製できる場合があります。
カードキー
カードキーは、メーカーから取り寄せる場合が多く、数週間かかります。費用は5,000円からが相場となります。時間も費用もかかるため、あらかじめ時間に余裕を持たせておきましょう。
電子錠
電子錠はカードキーと同様、メーカーから取り寄せる場合は数週間かかります。費用は2,500円からが相場となりカードキーよりも安価ですが、他の種類と比べると高額です。
車のイモビライザーキー
車のイモビライザーは、10分から30分程度で複製が可能です。ただし、鍵を持っていない場合は1~2時間程度の時間がかかるため、失くした場合は注意してください。
マグネットキー
マグネットキーとは磁力で解錠する鍵を指し、もともとはバイクや金庫に使われていました。マグネットキーは、住宅に使う場合は30分で複製が可能です。作製費用は3,000円程度が相場です。
ウェーブキー
ウェーブキーは、鍵の表面に波型の溝があります。ウェーブキーの複製ができるお店は限られており、ウェーブキー専用の機械がなければ複製はできません。ウェーブキーの合鍵の作製時間は、10分から40分程度です。
鍵複製の時間は依頼先によって変わる
鍵の複製時間は、依頼先によって要する時間が変わります。ここからは、鍵の複製ができる場所と複製にかかる時間を解説します。
店舗に直接依頼すると即日作製が可能
鍵屋やホームセンター、金物店といった店舗であれば、即日での作製が可能です。簡単に複製できる鍵であれば5分程度、時間がかかる鍵であっても40分程度で完成します。そのため、仕事の休憩時間に合鍵を作りたい、合鍵を作るための時間を用意できなかった場合は、鍵屋や金物店を利用するのがおすすめです。
店舗で複製できない鍵は取り寄せになる
ディンプルシリンダーやカードキーなどの鍵は、店舗で合鍵を作製できません。ディンプルシリンダーは合鍵を作るのが難しく、元鍵を壊してしまうリスクもあるため、合鍵作製を断られてしまう可能性があります。カードキーなどは、メーカーからの取り寄せとなり費用が高くなるため、あらかじめ覚えておいてください。
ディーラーやメーカーに依頼する場合は後日
鍵メーカーや車のディーラーに依頼する場合は、後日に鍵を受け取るかたちになります。
依頼を受けてから工場で鍵の作製を始めて、鍵ができたら配送をおこないます。
鍵を作ったり、できた鍵を配送したりするのに時間を要するため、すぐには合鍵を作製できません。
オンラインショップでは1週間ほどかかる
合鍵の作製は、オンラインショップでも可能です。ただし、オンラインショップは早くても合鍵作製に1週間、通常は2~3週間ほどかかります。オンラインショップで合鍵を作製してもらう場合は、早めに依頼しておきましょう。
鍵を複製する際の注意点
合鍵の作製には、注意しなければならない点が3つあります。後悔しないためにも、以下の注意点を覚えておいてください。
マスターキーで作製する
合鍵を作製する場合は、前に作製した合鍵ではなく、マスターキーで作ってもらってください。合鍵からさらに合鍵を作るとなると、マスターキーと形が少しずつずれてしまうためです。ディンプルシリンダーの合鍵を作る場合は、特に注意しなければいけません。ディンプルシリンダーは形状が複雑であり、僅かなずれであっても鍵が刺さらなかったり抜けなかったりします。
管理会社や大家に許可をもらう
合鍵を作製する場合は、管理会社や大家さんに許可をもらってください。無断で合鍵を作製したあとに合鍵を盗まれると、損害賠償を請求される可能性があるためです。合鍵を盗まれると、鍵を持っている人に無断で入られてしまうリスクがあります。事前に大家さんに許可をもらっていれば、トラブルを防げるでしょう。
身分証明書を用意しておく
合鍵を作製する際に、身分証明書の提示を要求される点も、覚えておかなくてはいけません。身分証明書は、マイナンバーや運転免許証で大丈夫です。ただし、セキュリティーカードや鍵登録システム証明書がある場合は、それらの提示も求められます。必要な証明書を用意しておきましょう。
鍵の複製で待ち時間は最短5分程度
合鍵を作っている間の待ち時間は、鍵屋や金物店などに作製してもらえば、即日最短5分程度です。メーカーに依頼すれば純正品を作ってもらえますが、作製に時間を要します。合鍵を作っている間の待ち時間は、どのような鍵を作るか、また依頼先によっても変わるので、事前にしっかり把握しておきましょう。
近年は、鍵の複製時間を気にする必要のない「スマートキー」も普及しつつあります。興味のある方は、一度鍵業者に相談してみてはいかがでしょうか。