屋根裏に侵入する動物の多くは害獣となり、病気の媒介となる可能性や、住宅を損傷する問題があります。
そのため、天井から鳴き声がしたら、まずは鳴き声や足音から何の動物なのか判断してみましょう。
どの害獣なのかは天井裏に入らないとわからない場合が多いですが、特徴的な鳴き声を発する動物もいます。
この記事では、屋根裏に住み着きやすい害獣の種類と、鳴き声、活動音や特徴を解説します。
駆除を検討する前に、どの害獣が住み着いているのか知りたいときに、ぜひご活用ください。
害獣の鳴き声の特徴と家に侵入しやすい種類
家の壁や天井に穴が開いていると、隙間から害獣が家に侵入することがあります。
家に侵入した害獣は、屋根裏に住み着き鳴き声を発することがあるので、聞いてみましょう。
どの害獣が侵入しているかは、鳴き声の違いで判断できます。
天井裏に侵入することが多い害獣としては、コウモリ・アライグマ・ハクビシン・ネズミ・イタチが挙げられます。
コウモリは「キー」や「ビー」などと鳴きますが、めったに鳴きません。
夜行性の動物のため、聞こえるとすれば日没後です。
アライグマは「クルクル」と鳴きます。
また、「シャー」という威嚇音を出すこともあり、他の害獣よりも体重があるため、重々しい足音がします。
ハクビシンは、「キューキュー」「キーキー」「ミャー」など高い鳴き声です。
また警戒したときに「ウー」という鳴き声を発することもあります。
ネズミは、「キーキー」「キューキュー」などの鳴き声で、鳴く頻度は多めです。
また、ネズミがかじる「ガシガシ」という音もすることがあります。
アライグマ、ハクビシン、ネズミは夜行性の動物のため、夜間に聞こえることが多いでしょう。
害獣の鳴き声で種類を特定する方法と対策1【ハクビシン】
ハクビシンの特徴的な鳴き声は、「キューキュー」という高い声で連続する声です。
夜行性の生き物のため、夜になると大きな声で鳴き、「ドンドン」という重い足音がするため、住人は眠れなくなる場合があります。
また、ハクビシンの子どもがいる場合は、威嚇で「ガー」や「ウー」という鳴き声を発することがあります。
子どもは「キュー」という高い声でずっと鳴くので、眠れないことがあるでしょう。
別の個体がいて喧嘩をするときは、猫の喧嘩の声と似ており、猫だと思っていたらハクビシンだったというケースも少なくありません。
ハクビシンは鳥獣保護法の対象です。
勝手に捕獲はできないので、自治体に申請が必要です。
ハクビシンの殺傷は禁止されていますが、許可を得て捕獲はできるので、申請すると良いでしょう。
害獣の鳴き声で種類を特定する方法と対策2【アライグマ】
アライグマは、体重が最大で10kgにもなる大型の害獣です。
ハクビシンよりも大型で、「ドタドタ」という大きな足音がします。
特に、アライグマは活動音が重くなるため、住人も気づきやすいでしょう。
また、アライグマはあまり鳴き声を発しません。
しかし、発情期になると「クルクル」や「キュッキュッ」という小刻みな鳴き声を発します。
アライグマが威嚇するときは、「シャー」「ギューギュー」という鳴き声です。
見かけの可愛さとは裏腹に獰猛な動物なので、見つけても近寄らないほうがよいでしょう。
天井の一部にシミがあり、強烈な悪臭を放っているときは、アライグマの排泄物の影響の可能性があります。
アライグマは一か所に糞を溜める性質があるので、部分的にシミができたら天井裏にアライグマが住み着いている可能性を疑いましょう。
害獣の鳴き声で種類を特定する方法と対策3【イタチ】
イタチは普段鳴き声を発することは少なくなっています。
しかし、威嚇や求愛時、また親子のコミュニケーション時に、鋭く「チューチュー」や「キーキー」という鳴き声を発するのが特徴です。
足音は軽く「トントン」と素早い音がするでしょう。
イタチは活発に動き回るので、「バタンバタン」という活動音もします。
また、イタチはアライグマ同様に一か所に溜め糞をするため、天井にシミができます。
強烈な臭いがするのも同様です。
これらの状況があり足音が軽いときはイタチを疑いましょう。
イタチもハクビシンと同様に鳥獣保護法の対象です。
捕獲するときは自治体に申請してください。
害獣の鳴き声で種類を特定する方法と対策4【ネズミ】
ネズミの鳴き声は「チューチュー」と表現されますが、実際は違います。
軽い鳴き声で、「キーキー」「キューキュー」という声です。
ネズミは夜行性で、夜になると天井や壁を歩く際に「キューキュー」と鳴くので、気づくことがあるでしょう。
また、ネズミが威嚇しているときは、低い鳴き声を発します。
足音は軽く、狭い場所を通り抜ける際の「ガサガサ」という音や、物をかじる「ガリガリ」という音も特徴です。
ネズミは他の害獣と比べて体が小さいため、家に小さな穴があるだけでも侵入する可能性があります。
食べ物を求めて侵入することもあるので、住宅内や周りに食べ物を放置しないことが大切です。
害獣の鳴き声で種類を特定する方法と対策5【コウモリ】
コウモリは距離を測るため超音波を発しており、超音波は高い周波数のため、人の耳では聞こえません。
そのため、屋根裏にコウモリが住み着いていても、鳴き声で判断できるケースは少なくなっています。
しかし、コウモリが警戒音を発するときは、「キィキィ」や「チチチ」という鳴き声を発します。
コミュニケーションや求愛時にも鳴くことがあるので、聞こえたらコウモリを疑いましょう。
屋根裏にコウモリが住み着くと、天井にぶら下がって生活します。
羽を広げるときに「バサバサ」という音が聞こえることがあります。
コウモリの糞は粒状なので、軒下に糞がないか探してみましょう。
害獣の鳴き声の特徴を知って種類を予測しよう
天井裏から物音がするときは、耳を澄ませて害獣の鳴き声を聞いてみましょう。
また、足音の大きさでもどの害獣なのか判断することは可能です。
どの害獣にも共通するのは、夜行性であるという点です。
人が寝ている静かな時間帯に足音や鳴き声が聞こえるので、気づく場合もあるでしょう。
天井裏で害獣が喧嘩をしたり、体重がある害獣が動きまわったりすると、睡眠を妨害することもあります。
何らかの鳴き声を聞いたら、早めに害獣駆除を検討してください。
そのまま放置すると睡眠を妨害するだけでなく、糞や尿で天井が痛み、強烈な臭いを発してくるようになるので、早めの対策がおすすめです。