アライグマの被害が、全国で増加傾向にあります。
自分での駆除も可能ですが、獰猛な動物で危険ですし、何よりも再発の可能性に注意しなければなりません。
ここでは、アライグマ駆除費用の相場や、業者の選び方、費用を抑えるコツを解説します。
駆除業者への依頼を検討している際に、ぜひ参考にしてください。
アライグマ駆除の費用相場と内訳
アライグマ駆除費用の相場は、5万円から30万円ほどと開きがあります。
簡易的な駆除であれば、20万円ほどで済みます。
一方で、被害が中程度になると、30万円以上の費用がかかる場合があります。
害獣駆除対策センターが発表する2019年~2023年までのデータを見ると、10~15万円の駆除費用が最も多い状況です。
アライグマが住宅に住み着いてしまい、追い出しや侵入経路の塞ぎ、糞や尿の清掃や消毒があると、10~15万円の費用がかかります。
アライグマ駆除費用の内訳には、簡易駆除費用と再発防止対策費用の2種類があります。
簡易駆除費用とは、家に住み着いたアライグマを追い出す作業のことです。
追い出すだけなら作業自体も難しくないため、5~15万円が相場です。
ただし、簡易駆除に再発防止は含まれておらず、アライグマが再び戻ってきたときは、再発防止対策費用が別途かかります。
再発防止対策費用は、アライグマが再び侵入しないための対策のことです。
また、糞尿の清掃や消毒までがセット料金になっている駆除業者が多いため、再発防止対策費用の相場は10~50万円と高額になります。
再発防止対策の費用は、現状によって変わるため、事前に見積もりを取り、費用に納得したうえで依頼しましょう。
アライグマの駆除費用を安く抑える方法
アライグマ駆除費用は、対応する内容によって大きく変わります。
費用を抑えたい場合は、以下の対策がおすすめです。
・早めに駆除を依頼する
アライグマを見かけたら、早めに駆除を依頼すると、費用を抑えられます。
放置すると、糞尿の被害が大きくなり、駆除費用が高くなる傾向があります。
また、アライグマは一度住み着くと自分からいなくなることは少ないため、住み着く前の駆除がおすすめです。
・見積もり無料の業者に現地調査を依頼する
アライグマ駆除費用を抑えるためには、複数の業者の費用を比較することが大切です。
しかし、現地調査に費用がかかると、その費用がもったいないと感じてしまい、他社と比較せずにそのまま依頼してしまう場合があります。
一方で、現地調査や見積もりが無料の業者に依頼すれば、初期費用がかからず複数の業者の費用を比較できるため、駆除費用を安くできる可能性があります。
・予算を決めて業者に伝えておく
かけられる費用が曖昧だと、業者もどこまで対策して良いのかわからず、高額になる可能性があります。
業者もより良いサービスを提供したい思いから、万全の対策をしてくれる可能性が高いからです。
一方で、事前に予算を伝えておけば、予算内でできる範囲の対策しかしません。
もし、予算内だと万全の対策ができず、後で追加料金が発生する可能性があるときは、業者がきちんと説明してくれれば安心です。
理由があり予算オーバーになることがわかれば、納得して依頼できるでしょう。
・アフターフォローがある業者を選ぶ
アライグマを追い出しても、再び戻って来る可能性があります。
再発時の保証があり無料で対策してくれる業者を選んでおけば、見積もり以上の費用がかからないため安心です。
・自社施工の業者を選ぶ
アライグマ駆除業者には、自社施工の業者と、管理のみで下請けに作業を任せる業者があります。
下請けに作業を任せる業者は、第三者のチェックが間に入るためいい加減な作業を防ぎやすいのですが、その代わり中間マージンが発生して費用が高くなります。
一方で、自社施工業者なら、中間マージンがなくなり低価格に抑えることが可能です。
また、自社施工業者は、駆除を専門にやっています。
費用を抑えつつ、専門のサービスが提供されているため、安心して依頼できるメリットがあります。
アライグマの駆除費用に差が出るのはなぜ?
アライグマ駆除費用に差が出やすいのは、被害状況が異なるからです。
例えば、アライグマが長く住み着いている場合は、排泄物の被害や住宅の修理費用が大きくなります。
また、アライグマの数が増える程、駆除の手間がかかり、再発防止箇所の数も増えやすいため、駆除費用が高額になる傾向があります。
他にも、作業に必要な人員の数によっても費用は変わるでしょう。
簡易的な駆除や清掃だけなら自社で施工できる場合がありますが、壁や柱が損傷しており交換が必要な際には別の業者の手が必要で、その分人件費がかかります。
さらに、費用に差が出やすいのは、薬剤を使うか捕獲なのかの違いです。
アライグマを捕獲するには、自治体への申請が必要で、その分手間がかかるため費用に影響します。
アライグマ駆除業者の選び方と自治体の対応
アライグマは、特定外来生物の扱いです。
繁殖や被害を防ぐため、自治体によっては駆除の補助をしてくれる場合があります。
しかし、自治体は直接駆除を行ってくれません。
自治体は、駆除業者の紹介、捕獲器の貸し出しのみ対応しています。
駆除方法の相談にも乗ってくれますが、自治体の職員が直接駆除をしてくれない点には注意が必要です。
自治体が紹介してくれる業者は、法律に沿って駆除を行います。
アライグマは特定外来生物であるのと同時に、鳥獣保護法の対象でもあります。
鳥獣保護法は、野生動物を捕獲したり飼ったりするのを禁止する法律です。
そのためアライグマを駆除するときは、生きたままの移動ができず、捕獲したら速やかに処分する必要があります。
自治体が紹介してくれる業者なら、資格を持つ者が対応することが一般的です。
駆除業者の選び方で迷ったら、自治体に相談してみるのもひとつの方法です。
アライグマの駆除は費用を把握して早めにプロに依頼しよう
住宅内にアライグマが侵入していることがわかったら、早めにプロに依頼しましょう。
専門業者の中でも、費用の内訳が提示されていると安心です。
内訳には、交通費、駆除費用、捕獲かご設置費用、再発防止費用、有害鳥獣捕獲申請代行手数料、清掃や消毒費用、高所作業費用、点検作業費用などがあります。
細かい費用の提示があれば、適正価格で作業が行われる可能性が高まります。
また、保証が無料で行われるかも、チェックポイントです。
優良業者であれば、2年間の保証が付いており、点検作業や施工部分からの再発があれば、無料で対応してくれます。