「職場のロッカーに家の鍵を置き忘れた」「実家に鍵を忘れてきた」と玄関前で気がつき、困った経験をしたことがある方は多いでしょう。日中や鍵を忘れた場所が近場であれば問題ありませんが、深夜や遠方では鍵を取りに戻るのは現実的でないでしょう。
本記事では家の鍵を置き忘れてしまったときに鍵を開ける方法や、鍵を忘れた場合に備えてできる対策などをまとめました。鍵を紛失してしまった際に役立つ情報も紹介しています。鍵開けを鍵屋に依頼する際の業者選びのポイントもまとめているので、ぜひ参考にしてください。
家の鍵を忘れたときの対処法
職場や実家に鍵を忘れたことに家の前で気がついたら、焦ってしまうでしょう。ここでは家の鍵を忘れたり紛失したりした際に役立つ、鍵が手元になくても鍵を開ける方法を紹介します。また、紛失に気がついた際にやっておきたい手続きについても解説しています。
管理会社やオーナーに連絡する
賃貸や分譲マンションでは、管理会社や大家がマスターキーを管理していることがあります。管理会社やオーナーに連絡して事情を説明すれば、玄関ドアの鍵を開けてくれるでしょう。いざというときに連絡できるよう、前もって管理会社の連絡先を電話帳に登録しておくのがおすすめです。
家族や同居人の帰宅を待つ
家族や友人などと一緒に暮らしている場合は同居人の帰りを待ち、家の鍵を開けてもらうと良いでしょう。ただし帰宅時間が分からないと、長時間玄関前で待つことになる可能性もあります。鍵を忘れたことに気がついた時点で同居人に連絡を取り、帰宅時間を確認しておくと安心です。
警察に遺失届けを出す
鍵の置き忘れ場所が不明で鍵を紛失している可能性が高い場合は、警察に遺失届を出しましょう。遺失届は警察署や交番のほか、ネットでも提出が可能です。また都道府県の落とし物公表サイトでは、警察に届けられた拾得物が掲載されています。鍵が見つからないときには、利用してみてください。
また火災保険には、鍵の紛失による鍵開けサービスが付いていることがあります。火災保険に加入している方は、補償内容を確認しておくのがおすすめです。
自力で鍵を開ける
自分で鍵を開ける方法にはピックとテンションを使うピッキングや、ハンマーと他の鍵を使うバンピングがあります。ヘアピンを鍵穴に挿すピッキングや一円玉などの硬貨を使った鍵の開け方の裏ワザ動画を参考にすれば、自分で玄関ドアの鍵を開けられるかもしれません。しかしこれらの方法はデメリットが多いため、推奨されていません。
鍵開け業者に依頼する
管理会社や同居人と連絡がつかない、忘れた鍵をその日に取りに行くことが難しいなどの場合には、鍵開け業者への依頼を検討しましょう。ただしマンションや賃貸物件の場合は、管理会社や大家の許可を求められることがあるため確認が必要です。
自力で家の鍵開けを行うデメリット
自力で鍵を開けることができれば、鍵業者に依頼するより費用を抑えられます。しかし次に挙げる可能性があるため、自力での鍵開けはおすすめできません。
- 不審者と間違われる
- ピッキング防止法違反になる
- 鍵交換が必要になる
- 他の住人に迷惑をかける
不審者やピッキング防止法違反と疑われた場合は、警察に通報される可能性も否定できません。鍵を壊したり鍵穴を傷つけたりすると、鍵交換が必要となり出費が嵩む原因になる可能性もあります。
特に共用部分のオートロックの鍵を壊してしまうと他の住人の迷惑となるため、オートロックの錠を勝手に解錠するのは禁物です。
家の鍵開けは業者への相談が最適

プロへ鍵開けを依頼することで、自分で鍵の解錠を試みて壊してしまうリスクを避けられます。また深夜で管理会社に連絡がつかない場合でも、その日のうちに家に入ることが可能です。
鍵の紛失やスペアキーがなく解錠後の施錠に困る際にも、プロの経験と知識からどうすれば良いかアドバイスをもらえることでしょう。
失敗しない!鍵開け業者の選び方
「鍵開け 業者」とネットで検索すると、鍵トラブルに対応する業者のサイトが見つかります。“安い“や“即対応“など、魅力的な言葉が載っている鍵開け業者に依頼を即決するのはやめておきましょう。中には悪質な鍵開け業者もいるため、複数の業者を比較して信頼できる鍵開け業者へ依頼することが大切です。
ここでは鍵開け業者を選ぶ際のポイントを5つご紹介します。信用できる鍵開け業者探しの参考にしてください。
問い合わせ時に細かなヒアリングがあるか
ホームページの情報と共に確認したいポイントが、問い合わせ時の対応です。鍵を紛失したり忘れたりして鍵開けを頼みたい旨を伝えた際に、どれくらいヒアリングしてくれるかがポイントです。鍵の種類や住居の形態などを質問してくれる業者なら、信用できると考えられるでしょう。
見積書に費用の明細が提示されているか
鍵開けの広告では「〇千円〜」のような記載をよく目にしますが、これは作業費用のみで実際の費用は表示額より高くなる場合がほとんどです。そのため、鍵開け依頼の際には見積りを事前に出してもらいましょう。
信用できる資格を保有しているか
鍵開け業者の技術力を把握するには、保有する資格を確認しましょう。鍵開けの技術を証明する資格には、鍵師や錠前技師といった民間資格があります。作業担当者本人が資格を有しているかホームページでは把握できないこともあります。問い合わせ時に、資格の有無を直接確認すると良いでしょう。
鍵開けに関する民間資格については、こちらの記事で紹介しています。参考にしてください。

更新日
2023.12.14
公開日
2023.12.26
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鍵開けの実績を公開しているか
実は鍵開け業者になるには、資格は必須ではありません。そのため技術不足の鍵開け業者も中にはいます。そのような業者に依頼してしまわないように、ホームページで鍵開けの作業実績を公開している業者を選ぶと良いでしょう。もし作業実績が掲載されていなければ、口コミを検索してみるのもおすすめです。
作業前に鍵開けにかかる費用を知らせてくれるか
特殊な鍵は追加費用がかかることもあるため、現物を確認した上で鍵開け費用を作業前に提示するのが一般的です。もし問い合わせ時に見積りを提示された場合も、見積りに変更がないか作業前に聞いておきましょう。不明な追加費用があれば、説明を求めることも大切です。
鍵開け業者を呼ぶ場合の費用相場

広告に掲載してある「鍵開け〇千円〜」の金額は、あくまで最低料金です。そのため、業者に依頼した場合の実際の鍵開け費用がどのくらいなのか気になるのではないでしょうか。
玄関の鍵開け費用の相場は、側面がギザギザしているシリンダーキーで8千円〜1万5千円、側面に穴が開いているディンプルキーで2〜4万円ほどです。防犯性能が高い鍵ほど、鍵開け費用は高くなる傾向にあります。
家の鍵を忘れたときのために前もってできる対策
家の鍵を忘れてしまうことは、誰にでもありえます。しかし小学生や中学生などお子さんの場合は、鍵がないと玄関前でパニックになってしまうかもしれません。 鍵を忘れたり紛失したりした際に、鍵を開ける方法を別に用意しておけばご家族も安心でしょう。
キーボックスを設置しておく
キーボックスとは、暗証番号で開錠できる鍵の保管ケースです。ドアノブやポストにワイヤーなどで設置できるため、工事が必要ありません。キーボックスを設置しておけば、小学生や中学生のお子さんが鍵を忘れた際にも簡単に鍵を取り出すことができ困らずにすむでしょう。
合鍵を作成しておく
合鍵を自宅に予備として保管しておくことも、鍵を忘れたときの対策では大切です。自宅に合鍵を置いておくことで、管理会社や鍵屋に解錠してもらった後での外出時の施錠に困らずにすみます。
また近所に親戚宅や信頼できる友人宅がある場合は、そちらに合鍵を預けておくのも良いでしょう。
スマートロックに交換する
何度も鍵を紛失したり忘れたりする方は、スマートロックに交換することで同じミスを繰り返さずにすみます。スマートロックとは、スマートフォンをかざすことで解錠できるシステムの鍵です。遠隔操作で施錠できる機能が付いたスマートロックもあり、鍵を閉め忘れた際にも便利です。
スマートフォンも紛失したり忘れたりする可能性が高い方は、暗証番号や指紋認証で解錠できるタイプの鍵を検討しても良いでしょう。
家の鍵開けは自力で行わず業者に問い合わせよう
ヘアピンを使ったピッキングなど、鍵を開ける方法の裏ワザを調べれば自分で鍵を開けられそうに思えます。しかし自力での解錠は、鍵が壊れたり犯罪と見なされたりするリスクがあるためおすすめできません。
鍵を紛失したり忘れたりした際は、プロの鍵開け業者に問い合わせてみてください。最適な対処方法を教えてもらえることでしょう。どの業者に依頼すれば良いか判断に困る方は、当サイトで紹介しているリストを参考にしてみてください。