雨漏りを一時的にしのぐ応急処置とは?対策グッズと注意点をプロが解説

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雨漏りを一時的にしのぐ応急処置とは?対策グッズと注意点をプロが解説

雨漏りを一時的にしのぐ応急処置とは?対策グッズと注意点をプロが解説

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更新日

2023.12.28

公開日

2024.01.31

雨漏りを一時的にしのぐ応急処置とは?対策グッズと注意点をプロが解説

目次

「天井から水が落ちてきた!」「窓から雨漏りをしている!」など、突然の雨漏りに焦ってしまう方も多いのではないでしょうか。実は住宅には、構造物の経年劣化により雨漏りしやすい場所がいくつも存在しています。この記事では、自宅が突然雨漏りした場合に一時的にしのげる応急処置方法や、雨漏り対策グッズを紹介!また、応急処置をしただけで放置してしまった場合の危険性についても解説します。

雨漏りの原因究明と根本解決のため、優良な雨漏り専門業者に依頼する方法についても紹介します。自宅の雨漏りでお困りの方や専門業者への依頼を検討中の方に必要な情報をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

雨漏りを一時的にしのぐ応急処置方法

家の中が突然雨漏りしたら、何をすればよいのか戸惑ってしまうでしょう。家屋に雨水が侵入すると天井や床、壁などが傷んでしまうほか、家具や家電などの劣化・故障にもつながります。しかし適切な応急処置ができれば、被害の拡大を抑えることが可能です。ここで、雨漏りの発生箇所ごとに雨漏りを一時的にしのぐ方法を見てみましょう。

天井の場合

雨漏りをしている場所の真下にブルーシートや新聞紙を敷いてからバケツを置き、床が濡れないようにしましょう。天井の雨漏りをそのまま放置してしまうと、クロスの剥がれやカビが発生してしまいます。最悪の場合、腐食が進み、ある日突然天井が抜け落ちてしまうことも。また天井に設置されている電気が漏電する可能性もあるため、応急処置が必要です。

窓の場合

雨が入り込む場所を雑巾などで塞ぎ、ブルーシートや新聞紙を敷いて、床が濡れるのを防ぎましょう。その際、近くにあるコンセントにはビニールを被せておくと安心です。窓からの雨漏りの原因は、窓と窓枠のサイズが合っていないことや、窓と外壁の隙間をつなぐコーキングの劣化が考えられます。窓からの雨漏りを放置しておくと、壁紙や床のシミまたはカビの発生につながるため、適切に対処しましょう。

外壁の場合

穴が開いている箇所やひび割れしている箇所をブルーシートや養生シートで覆い、雨水の侵入を防ぎましょう。そのうえで、コーキング材で穴やヒビの隙間を埋めるのが効果的です。また防水テープを外壁のひび割れ部分に貼り付けるほか、細かい亀裂であれば補修スプレーでの応急処置も有効です。これらはあくまでも一時的な対処法のため、専門業者に依頼するなど、劣化部分の修繕工事を行いましょう。

ベランダやバルコニーの場合

水が落ちてくる場所に、ブルーシートや新聞紙を置きその上にバケツを置きましょう。どこから雨漏りしているかわからない場合には、ベランダやバルコニー全体を大きなブルーシートで覆いかぶせるという方法も効果的です。ベランダやバルコニーの雨漏りを放置していると外壁にカビや苔の繁殖、外壁表面の剥がれや反りなどの症状が発生してしまいます。応急処置後は速やかに専門業者に修繕工事を依頼しましょう。

屋根の場合

雨漏りの発生個所を特定したうえで、ブルーシートや新聞紙を敷いたうえにバケツを置いて床が濡れるのを防ぎましょう。また天井点検口から屋根裏に入り、雨漏り箇所を特定するのも有効です。屋根のどこから雨漏りをしているかわかれば、室内への雨水の侵入を防ぐことができます。屋根からの雨漏りは家屋だけでなく、家電の劣化や漏電などの被害に繋がってしまうため、すぐに対処しましょう。

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雨漏りを一時的にしのぐために必要な対策グッズ

雨漏りを一時的にしのぐアイテムとして有効なバケツ

雨漏りを一時的にしのぐ際に便利な対策グッズをご紹介します。

  • 防水テープ
    雨漏り発生箇所に貼り付けるだけで一時的に雨の侵入を防ぐ。
  • 補修スプレー
    外壁などのひび割れ部分に吹き付ければ、表面をコーティングして雨の侵入を防ぐ。スプレータイプで簡単に使用できるのが特徴。
  • バケツや洗面器
    落ちてくる雨水を受け止めるために必要なアイテム。容量が大きければ大きいほど取り替え頻度も少なく済む。
  • ブルーシート
    床の浸水を防ぐときや、ベランダやバルコニー全体を覆うときに役立つアイテム。

万が一に備えて、このような対策グッズを常備しておくと安心ですね。

【要注意】雨漏りを一時的にしのいで放置する危険性とは?

雨漏りを一時的にしのげたとはいえ、修繕すべき箇所をそのままにしておくと大きな危険につながります。雨漏りを放置することによってどのような被害が発生するのか見てみましょう。

建物の耐久性が落ちる

一時的に雨漏りをしのげると、一見問題がなさそうに見える家屋。しかしそのまま放置した場合、浸水した雨水によって木材に菌が繁殖し腐食が進みます。その腐食は木材にとどまらず、ネジや鉄筋などの金属部分や鉄筋コンクリート内部の鉄筋にサビが発生してしまう事態に。鉄筋が錆びて膨張することでコンクリート部分が破壊されると、家の強度は大幅に低下し、建物の耐久性が落ちてしまう危険性があります。最悪の場合、天井や床が抜け落ち家が傾いてしまう可能性もあるでしょう。

シロアリの発生を招く

雨漏りを根本的に解決しないと、大切な家屋がシロアリの格好の住処となってしまう可能性が高まります。雨漏りによって頻繁に濡れる柱などの構造体が、湿気のある木材を好むシロアリによってボロボロにされてしまう場合も。シロアリによってぼろぼろにされた柱などの木材は、中身がスカスカになるため耐久性が著しく低下します。結果的に、建物の強度や安全性の低下を招いてしまうでしょう。

シロアリに好かれやすい家の特徴について知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

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漏電により火災が発生する可能性がある

侵入した雨水が電気配線や電気コードなどの絶縁体の隙間に入り込むと、漏電する危険性があります。それにより、家電の故障や停電の発生、電力損失による電気代の高騰などの一次被害が発生します。しかし、最も恐れるべきは漏電による感電や火災などの二次被害です。漏電による火災は、建物内部の木材やホコリが金属の発熱によって発火することが原因といわれています。大切な家屋の資産価値を守れるよう、速やかに雨漏り箇所の修繕を行いましょう。

雨漏りの応急処置後はプロに相談するのが最適

雨漏りの原因探求と修理を行う専門業者

自分でできる雨漏りの応急処置はあくまでも一時しのぎにすぎません。雨漏り箇所の修繕を行わない限り、常に雨漏りによるリスクにさらされているといえるでしょう。大切な家屋を守るため、応急処置後は少しでも早くプロに相談するのが最適です。

プロに相談すれば原因究明と根本解決が叶う

雨漏りをした際、プロに相談することでどのようなメリットがあるのでしょうか。雨漏り箇所によっては、高所作業が必要になり自分で雨漏りの原因が確認できない場合も。そんなときプロに相談すれば、家の中をしっかりと調査してもらえるためいち早く雨漏りの原因を突き止められます。応急処置で一時的にしのいでいた雨漏りも、プロに修理を依頼することによって根本的な解決が叶えられるでしょう。

最適な専門業者の選び方

雨漏り専門業者に依頼する際、雨漏り修理業者を名乗る悪質な業者も存在しているため注意が必要です。専門業者選びに失敗すると、高額な請求をされるほか、雨漏り箇所がしっかりと修繕されないという事態を招くことになります。ここでは、優良な専門業者を選ぶポイントについて解説します。

雨漏り修理の実績が豊富か

まず、気になる専門業者に雨漏り修理の施工実績が多くあるかどうか確認しましょう。ホームページを持っている会社であれば、過去の施工実績などの写真掲載もチェックポイントのひとつです。また、地域密着型の業者であれば、その業者を実際に利用した方の口コミも参考になります

アフターフォローが充実しているか

アフターフォローが充実していることも、専門業者選びの際に重要なポイントになります。例えば、修理後一定の期間内に雨漏りが再発した場合、無料で修理を行うなどの保証の有無からも、アフターフォローの充実度を確認できます。具体的な保証内容については専門業者によって異なるため、各社のホームページや見積もりを依頼した際に確認してみましょう。

見積もり費用が相場とかけ離れていないか

雨漏りの修理を専門業者に依頼する際、最も気になるのが修繕費用。提示された見積り価格が相場と大きくかけ離れていないか確認することも、最適な専門業者を選ぶポイントです。

複数の業者に見積もりを依頼する

一社ではなく複数の専門業者に見積もりを依頼してみましょう。それぞれの専門業者が提示した見積り価格から、おおよその相場が見えるはずです。

雨漏りの被害を拡大させないためにもプロに相談しよう

雨漏り箇所によっていくつかの応急処置方法があります。しかしそれらはあくまでも一時しのぎ。「とりあえず雨漏りをしのげたからいいか」とそのままにしておくと、大切な家屋の耐久性や資産価値を大きく損失することになりかねません。雨漏りの被害を最小限にとどめるために、雨漏りが発生したら少しでも早く専門業者に修理を相談しましょう。「選び方がわからない」「どこに声をかければよいかわからない」とお困りの方は、ぜひ当サイトに掲載中の専門業者までお問い合わせください。

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