屋根裏にいる動物の侵入口とは?徹底的に侵入を防止して追い出す方法まとめ

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屋根裏にいる動物の侵入口とは?徹底的に侵入を防止して追い出す方法まとめ

屋根裏にいる動物の侵入口とは?徹底的に侵入を防止して追い出す方法まとめ

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更新日

2023.12.28

公開日

2024.01.22

屋根裏にいる動物の侵入口とは?徹底的に侵入を防止して追い出す方法まとめ

目次

屋根裏から足音や羽音、悪臭がしている場合、害獣が侵入している可能性が高いでしょう。侵入口がないと思っていても、動物たちの体は非常に柔軟性が高く、わずか数センチほどの隙間から家屋に侵入してしまいます。害獣による被害を最小限に抑えるためには侵入口を把握して経路を完全に断つこと、住み着いた動物を確実に追い出すことが必要です。本記事では、屋根裏にいる動物の侵入口と侵入経路を細かく解説。あわせて、害獣の侵入を防止するための4つのポイントと動物別の最適な追い出し方、個人で追い出す際に必ず知っておきたい法律についても紹介します。

屋根裏にいる動物の侵入口

動物が侵入口となりやすいエアコンの室外機

天敵からの攻撃をしのげ、適度な暖かさと湿度のある屋根裏は害獣(がいじゅう)がねぐらにしやすい場所です。害獣はその名のとおり、人間に害を及ぼす動物(哺乳類)のことで、ネズミやコウモリ、アライグマやハクビシンなど、さまざまな種類が挙げられます。

①悪臭、異臭がする(ふん尿により部屋の中まで悪臭が漂ってくる状態)、②天井にシミができる(ふん尿が蓄積して材木が腐食している状態)、③屋根裏から音がする(羽音や足音、木をかじる音などが聞こえる)の3つのうちどれかひとつでも当てはまる場合、屋根裏に害獣が侵入している可能性が高いでしょう。では、そもそも害獣はどうやって屋根裏に侵入するのでしょうか。

まずは、屋根裏に住み着く害獣の侵入口から解説します。

基礎部分の通風口

密閉空間に見える家屋ですが、実は空気循環や換気のための「通風口」が必ず設けられています。通常は鉄格子やステンレス網、金網などで塞がれていますが、通風口と網との間に隙間が空いている場合には害獣の侵入経路になってしまいます。また、力の強いハクビシンや歯でかじる力の強いネズミなどは、少しの隙間を無理やり広げて侵入するケースも。築年数の経っている家の場合はとくに注意が必要です。

縁の下

昔ながらの日本家屋でよく見られる縁側。風情があって素敵ですが、縁の下を通って床下へ、そしてそのまま壁の中や屋根裏などに侵入できてしまいます。縁の下は屋根裏と同様、外敵が少なく、寒さを防げる環境。ハクビシンやたぬき、ネズミなどの繁殖シーズンには、出産に備えて縁の下にねぐらを作るケースもよく見られます。

屋根や外壁、軒下、通気口の隙間

屋根や外壁、軒下、通気口などの隙間も害獣の侵入経路のひとつです。「通気口にはメッシュ網がかかっているから大丈夫」「外壁の隙間は小さいから平気」と思われがちですが、実は動物たちは非常に柔軟性が高く、ネズミやコウモリなどの小さな害獣はもちろん、ハクビシンのような中型の害獣も500円玉サイズの穴があれば簡単に通り抜けられるのです。古い家屋の場合は、軒下の隙間から侵入するケースもよく見られます。

排水パイプ

壁に沿って設置されている排水パイプは、ハクビシンやアライグマなど木登りが得意な害獣にとって“はしご”のような存在。手足を使って器用に屋根まで上り、付近にある小さな穴から屋根裏へと侵入します。また、排水ポンプはネズミの侵入経路として多い場所です。侵入だけでなく、かじられることで水漏れのリスクも生じます。

エアコンの室外機付近

エアコンの室外機とつながっているポンプは、ネズミの侵入経路のひとつです。とくに、冬場になると室外機から外気温よりも暖かな空気が出てくるため、寒さに弱い害獣たちが集まりやすくなります。室外機からパイプをつたって室内機まで侵入し、室内を通って屋根裏に辿り着くケースが多く、騒音やパイプへのふん尿被害が深刻化します。

電柱や植木

家の付近に背の高い植木や電柱がある場合は要注意。ハクビシンやアライグマ、たぬきなどがよじ登って、屋根裏に飛び移る可能性があります。木登りが得意な害獣にとっては、枝のように細い木も十分な足がかりになります。また、害獣は電線の上を歩いて移動することも可能。屋根の上にかかっている電線も侵入経路のひとつとなります。

屋根裏への動物の侵入を防止するための対策

基礎部分の通風口や通気口の隙間、排水パイプ、エアコンの室外機付近、電柱や植木など、さまざまな場所から室内に侵入してくる害獣。ネズミやアライグマなど、繁殖力の強い害獣に一度侵入されると大変な被害を被ります。被害を最小限に抑えるために、侵入経路を徹底的に絶っていきましょう。ここからは、屋根裏への動物の侵入を防ぐ4つの対策を解説します。

侵入経路となる穴や隙間を塞ぐ

もっとも有効な対策が、侵入経路となる穴や隙間を完全に塞ぐことです。先ほど紹介した壁や軒下などの隙間はもちろん、劣化やリフォーム、増築などによって生じた細い隙間も塞いでいきましょう。金網やステンレス網をつけているからといって油断は禁物です。網自体の強度に加えて、網と通気口との結合部にゆるみが生じていないかも十分確認しましょう。

植木を剪定する

家屋に近い場所にある植木は剪定し、登れないように整えておきましょう。背の高い鉢植えや盆栽も足がかりになる可能性があるため、壁から離しておくと安心です。また、植木から落ちた葉っぱはこまめに掃除しましょう。湿度と養分のある落ち葉の下には虫が集まりやすく、虫を食べる害獣を集めやすくなります

有刺鉄線や電子柵を設置する

家屋が畑や山、林に近い場所に建っている場合は、有刺鉄線や電子柵の設置も一案です。しかし、やみくもに設置するだけでは十分な効果が見込めません。電子柵を設置する場合は侵入を防ぎたい害獣の体長を考慮し、電気が「電子柵→動物→地面」へとしっかり流れるようにしましょう。有刺鉄線を設置する場合も、つなぎ目から侵入できないように設置。柵の劣化や漏電にも気をつけなければならず、ややハードルが高い対策といえます。

生ゴミの処理を徹底する

多くの害獣は、餌を求めて民家に侵入します。害獣の嗅覚は非常に優れており、なかでもイタチやハクビシン、たぬきなどは犬並みの嗅覚を持っているとも言われているほど。生ゴミを玄関やベランダ、庭先に出しておくと匂いから害獣を寄せ付けてしまうかもしれません。また、庭や玄関口に犬や猫の餌を置いている方も要注意。大切なペットがケガをしてしまう危険もあるため、餌は室内に置くようにしましょう。

【動物の種類別】屋根裏に侵入した害獣を追い出す方法

屋根裏に侵入した害獣を追い出す方法

侵入経路を防ぎ、電子柵の設置や植木の剪定をしたとしても、害獣は小さな隙間から侵入してきてしまいます。ネズミのような小さな動物は1〜2cmの隙間から、ハクビシンのように体の大きな害獣も500円程度の穴があれば通れてしまうのです。では、実際に害獣が屋根裏に侵入してしまった場合はどうすれば良いのでしょうか。ここからは、種類別に害獣の追い出し方を紹介します。

ネズミの追い出し方

ネズミを追い出す場合は、ネズミが嫌がる匂いを放つ「忌避剤」を使用するのがもっとも手軽です。ネズミは嗅覚と記憶力が優れており、一度嫌な匂いを記憶することで今後も寄せ付けづらくなるでしょう。いわゆる「ネズミ取り」と呼ばれるトラップや粘着シートも効果的ですが、ネズミがかかった場合は自ら処分する必要があります。のちほど紹介する「鳥獣保護管理法」に抵触してしまう可能性もあるので注意しましょう。

イタチの追い出し方

イタチは強い光や大きな音を怖がるため、屋根裏を叩いたり、屋根裏にライトを設置するなどして追い出しましょう。イタチも犬並みの嗅覚を持っているため、忌避剤の使用もおすすめです。イタチのように体の大きな動物の場合は、屋根裏から追い出したあとの“経路(出口)”を確保する必要があります.。まず侵入経路を特定したうえで、屋根裏から侵入した道へと順に忌避剤をまいて外へ。完全に追い出したあとに侵入口を塞ぎ、周辺にも忌避剤をまきましょう。

たぬきの追い出し方

たぬきは、強い匂いを嫌う性質があります。ミントや木酢液などをキッチンペーパーやダンボールに染み込ませ、屋根裏に設置するだけでも効果絶大です。イタチと同様、侵入経路を通って外に出られるよう忌避剤をまく順番には注意しましょう。また、たぬきは煙にも弱い動物です。ネズミ用やゴキブリ用など、くん煙剤を使うのも効果的でしょう。

アライグマの追い出し方

アライグマを追い出したいときには、煙を出すくん煙剤や忌避剤、木酢液やクレゾール石けん水、ハーブや唐辛子の匂いを染み込ませたキッチンペーパーなどを使いましょう。イタチやたぬきと同様、屋根裏から通り道、出口へと順に煙や匂いを広げていくことが成功のカギとなります。また、動物の嫌がる音を出す超音波機器を使用するのも一案です。

ハクビシンの追い出し方

イタチやたぬき、アライグマと同様、ハクビシンも大きな音や超音波、匂い、煙を怖がる動物です。 唐辛子やにんにくをすりつぶしたもの、ミントや木酢液を染み込ませたキッチンペーパー、ネズミ用のくん煙剤などを使用しましょう。大きな音も嫌うため、屋根裏に近い壁をドンドンと叩いたり、掃除機を近づけたりするのも有効です。

コウモリの追い出し方

ほかの害獣と異なり、飛ぶことができるコウモリは非常に厄介な存在です。数が増えて場所を特定できない場合は、屋根裏全体に届くようにくん煙剤や超音波機器を使用しましょう。また、夜行性のコウモリは強い光が大の苦手!懐中電灯やLEDライトなどで屋根裏を照らすのも有効です。住み着いている数が少ない場合は、コウモリ専用の忌避剤を噴射するのがおすすめ。ノズルを使ってピンポイントに届けられます。

屋根裏にいる動物を自力で追い出すのは危険

屋根裏に住み着いた害獣を追い出す方法について解説しましたが、実はこれらの害獣を無許可で駆除すると「鳥獣保護管理法」という法律に違反してしまいます。

鳥獣保護管理法の注意点とは?

ドブネズミなど一部の動物をのぞいてほぼすべての害獣が同法律の保護の対象となっており、無資格者が許可や申請をせず捕獲すると懲役刑や罰金を課せられます。「追い出すつもりが、うっかり駆除してしまった……」なんてことがないよう注意しなければなりません。

鳥獣保護管理法について詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もあわせてチェックしてください。

更新日

2023.12.26

公開日

2023.12.26

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屋根裏に侵入したら動物の駆除は業者に依頼しよう

どんなに対策をしても、小さな隙間から侵入してしまう害獣。最初は騒音だけだったものが、ふん尿による悪臭や家屋の腐食など、日を重ねるごとに被害は拡大していきます。屋根裏への侵入を確認した場合は、すぐに動物を追い出して侵入経路を塞ぎましょう。
追い出す際に注意したいのが動物からの攻撃です。見た目がかわいい動物も実は攻撃性が高く、実際にハクビシンやアライグマが人間を襲った事例もあります。無理に自分で追い出そうとせず、専門の業者に駆除を依頼したほうが安心できるでしょう。確かな実績があり信頼できる駆除業者を探している方は、ぜひ当サイトで検索してみてくださいね。

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