車に近づくだけで鍵の施錠や解錠ができる便利なスマートキー。トラブルのひとつとしてよく挙げられるのが、誤ってスマートキーを水没させてしまったというもの。しかし、焦って動作確認しようとしたり水分を抜こうと鍵を振り回したりするのは禁物です。誤った方法で対処すると、その行為によってスマートキーを故障させてしまう可能性も。そこで本記事では、スマートキーを水没させてしまった場合の対処法について詳しく解説します。また、修理する際の相場費用についてもあわせて紹介しているため、スマートキーをお持ちの方はぜひ参考にしてみてください。
スマートキーを水没させた際にやってはいけないこと
スマートキーを誤って水没させてしまった場合、焦って色々なことを試す方もいるかもしれません。しかし、間違った行動をしてしまうと、かえって状況を悪化させてしまう恐れも。次で紹介するのは、スマートキーを水没させた際にやってはいけない対処法です。万が一の際に冷静に対応できるよう、しっかり確認しておきましょう。
ボタンを押して動作を確認する
スマートキーを水没させてしまった場合、正常に作動するのか確認するためにボタンを押したくなるでしょう。しかし、水没後にボタンを操作すると本体内部に水分が入っていた場合、ショートを起こして壊れてしまう可能性があります。ショートしてしまうと、修理に出すもしくは買い替えるほかなくなってしまうため注意が必要です。
水抜きのために鍵を振り回す
「鍵を振ったり逆さまにしたりすることで、スマートキー本体に入ってしまった水分を出せるかも」と考える方もいるかもしれませんが、これもやってはいけない行為です。鍵を振り回すとまだ濡れていなかった部分まで水分が浸透してしまい、状況がさらに悪化する恐れがあります。スマートキーの構造上、一度水分が入ってしまうと簡単には水抜きできないため、むやみに本体を振り回すことは避けましょう。
スマートキーを水没させてしまった場合の対処法

スマートキーを水没させてしまった場合、一体どのように対処するのが正しいのでしょうか。スマートキーを水没させてしまった際の応急処置について紹介します。適切な処置を施せば、そのまま放置した場合と比較して故障のリスクを下げられるかもしれません。
スマートキーを分解する
スマートキーの故障リスクを下げるためには、内部に侵入した水分をしっかりと乾かすことが重要です。そのため、まずはスマートキーを分解して補助キーや電池など外せるパーツは全て取り外しましょう。
水分を拭き取る
スマートキーを分解したら、次はティッシュやタオルなどで水分を拭き取ります。一見濡れていないように見えても、電子部品の隙間や細かな部分は湿っていることも多いため、しっかりと拭き取るようにしてください。
また、スマートキーは精密機器であり、基盤部分はとてもデリケートな作りとなっています。金属部分を濡れた手で触れてしまわないよう、可能であれば手袋を着用して作業するとよいでしょう。
自然乾燥させる
内部パーツの水分が拭き取れたら、分解したままの状態で風通しの良い場所に置き、半日から2日ほど自然乾燥させてください。十分に乾かせたら再度スマートキーを組み立て、ドアが正常に解錠できるか、エンジンが始動するかなど確認してみるようにしましょう。
スマートキーを水没させてしまった場合の修理費用相場

スマートキー内部への浸水がひどい場合は、前述した応急処置を施したとしても正常に作動しないケースもあるでしょう。スマートキーが壊れてしまった場合は、新たに鍵を作成する必要がありますが修理費用が気になる方も多いのではないでしょうか。ここではスマートキーの作成をディーラーに依頼した場合と鍵専門の業者に依頼した場合の費用相場について紹介します。
ディーラーに依頼する場合
車の正規販売店であるディーラーは、スマートキーの修理や新規作成も対応しています。ディーラーは取扱車種において知識が豊富であり、トラブル時の相談先としても安心感がある点が大きな魅力でしょう。
スマートキー作成の費用相場においては車種にもよりますが、盗難防止システムが搭載されたイモビライザー付きのスマートキーの場合、6万〜10万円ほどかかるケースが一般的。なお、各ディーラーのHPでは修理にかかる費用や新規作成時の価格は公表されていません。詳細を知りたい場合は直接ディーラーへと相談してみるようにしましょう。
鍵の専門業者に依頼する場合
ディーラーに鍵作成を依頼した場合、数日から1週間前後の期間を要するケースも珍しくありません。そのため、早期に解決したいという場合は鍵専門の業者への依頼がおすすめです。
また、鍵専門業者へ依頼した場合の費用相場はディーラーよりも安い傾向にあり、イモビライザー付スマートキーの場合、4万円程度から対応してくれるところも。しかし、なかには出張費用が別途かかるケースもあるため一概には言えません。そのほかイモビライザー搭載キーに対応していない業者もあるため、依頼前に確認しておくと安心です。
スマートキーを水没させないための対策
スマートキーを水没させないためには、日頃から気をつけておくことが大切です。スマートキーの水没理由のひとつに、洋服のポケットに入れたまま洗濯してしまったという事例がよく挙げられます。このような場合、鍵の置き場所をあらかじめ決めておくことでうっかり洗濯してしまうリスクを減らせるでしょう。また、洗濯前にポケットの中身を確認する癖をつけるのも対策として有効です。
スマートキーを水没させてしまった際の修理費用は決して安いものではありません。思わぬ出費を防ぐためにも、日頃から心がけるようにしましょう。
スマートキーを水没させてしまった場合の対処法に関する質問に回答
最後に、スマートキーを水没させてしまった場合の対処法に関してよくある質問や疑問をいくつかピックアップしてみました。知っておくといざというときに役立つため、ぜひこちらも参考にしてみてください。
スマートキーを水没させてしまったら鍵の専門業者に依頼しよう
スマートキーを誤って水没させてしまった場合は、まずは焦らず冷静に対処することが大切です。適切な応急処置を施せば、スマートキーが無事に作動するケースもあります。しかし、なかには一時的に復活しただけであり、のちに作動しなくなってしまったというケースも。そのような状況を避けるためにも、水没後にスマートキーが正常に作動していたとしても、一度ディーラーや鍵業者に依頼をして確かめてもらうと安心です。当サイトでは信頼できる鍵業者について紹介しています。お困りの際には、ぜひこちらも参考にしてみてください。