洗濯物や部屋からカメムシの臭いがする!どこにいるかわからないときの対処法

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洗濯物や部屋からカメムシの臭いがする!どこにいるかわからないときの対処法

洗濯物や部屋からカメムシの臭いがする!どこにいるかわからないときの対処法

https://minnano-rescue.jp/column/pest/pest-article-22/

更新日

2023.12.26

公開日

2023.12.20

洗濯物や部屋からカメムシの臭いがする!どこにいるかわからないときの対処法

目次

カメムシはうっかり刺激すると不快な臭いを放つ害虫です。森林や田畑だけでなく公園や庭先など身近な場所にも生息し、気付かないうちに民家に住み着き大量に繁殖するケースもあります。カメムシは姿が見えれば対策しやすいものの、臭いはするのにどこにいるかわからない場合はとても厄介。なんとか駆除して臭いを消し去りたいのに上手くいかない、と苦戦する方も多いでしょう。

そこで本記事ではカメムシの臭いがするにもかかわらずどこにいるかわからないときの見つけ方や不快な臭いの取り方、駆除方法を紹介します。カメムシの生態や種類、部屋に侵入させない工夫もあわせてご確認ください。

花粉の飛散量が多い年はカメムシの大量発生に注意!

カメムシの大量発生は花粉の飛散量に関係があると言われています。まずはその仕組みをお伝えしましょう。カメムシは年間を通して目にする虫ですが被害の程度は時期により異なります。カメムシの生態サイクルから庭やベランダ、民家で目にしやすい季節も確認していきましょう。加えて嫌な臭いの原因も解説します。

花粉の飛散量とカメムシの関係

スギ花粉やヒノキ花粉が多く飛散した後にカメムシの大量発生が報告されています。なぜ花粉が多いとカメムシも増えるのでしょうか。それはカメムシがスギやヒノキの実を好んで食べることに起因します。

花粉の飛散量とカメムシの関係

カメムシはスギやヒノキに産卵し、孵化した幼虫はスギやヒノキの実である球果をエサにして大きくなります。花粉が多く飛散した年は実である球果も豊富であるためそれを食べるカメムシも大量に成虫になるのです。こうして花粉が多く飛散した年から翌年にかけてはカメムシが多量発生します。

カメムシの被害が多くなる時期とは?

カメムシによる被害は5~10月下旬にかけて報告されており、初夏にかけては果樹園、初秋から晩秋にかけては民家への影響が特に目立ちます。

種類によるものの多くのカメムシは4~6月にかけて産卵し、孵化したカメムシは4~7月にかけて幼虫期を経て成虫になるのが特徴です。卵が孵化するまでに要する期間は1~2週間、成虫になるまでの期間の目安は1カ月といわれています。夏にかけて増えたカメムシは9月頃から越冬場所を探して飛散し、10~11月に民家への侵入や洗濯物への被害がピークを迎えます。

そもそもカメムシが臭いのはなぜ?

カメムシは外敵から身を守る目的のほか、仲間に危険を知らせる際に臭腺開口部(しゅうせんかいこうぶ)と呼ばれる部位から分泌液を放ちます。悪臭の原因は、分泌液に含まれる「トランス-2-ヘキセナール」という成分で、一度手や衣類に付着するとなかなか落ちません。臭いの強さは、カメムシを密閉容器に入れた際に自身の悪臭が原因で死んでしまうほどだと言われています。

日本に生息するカメムシの種類

日本に生息しているカメムシ

カメムシは世界的に見ると2万5,000種以上存在し、日本に生息しているだけでも1,000種以上と多種多様です。農作物被害の原因となったり家に侵入したりするカメムシにはどのような特徴があるのでしょうか。私たちが日常生活で目にする代表的な種類を紹介します。

ツヤアオカメムシ

ツヤアオカメムシは本州および四国、九州から沖縄と日本の広いエリアに生息するカメムシです。ツヤのあるグリーンが特徴で、体長は14~17mm。幼虫はおもにスギやヒノキの実である球果を好みます。成虫になると柑橘類をはじめモモ、カキ、ナシなどの果汁を吸うため、果樹園に甚大な被害を及ぼすカメムシの代表格です。

マルカメムシ

マルカメムシは本州および四国、九州、対馬、屋久島に生息し、おもにマメ科植物に発生します。体長5mmほどの小さな丸い個体が特徴で、色味は緑がかった褐色です。成虫で越冬する際に屋内に集団で侵入したり天気の良い日に洗濯物についたりします。

クサギカメムシ

クサギカメムシは北海道から沖縄まで日本全国に生息するカメムシです。体長は13~18mmで、暗褐色の体に不規則についた小斑点が目印。豆類、柑橘類、モモ、カキ、リンゴ、サクラなど多種多様な植物を吸汁し、農作物への被害が注視されています。生息地域によっては年に2回産卵し、越冬のために室内に侵入するケースも目立ちます。

スコットカメムシ

スコットカメムシは北海道と本州に生息し、比較的涼しい環境を好むカメムシです。体長は10mmほど。暗褐色〜藍緑色でやや光沢があり、背中の中央には白紋があります。洗濯物に臭いやシミをつけたり室内へ侵入したり、日常生活への被害が多く報告されている種類です。

ホオズキカメムシ

ホオズキカメムシは本州および四国、九州から沖縄にかけて生息する体長10~13mmのカメムシ。焦げ茶色で光沢がなく、後脚の腿節(たいせつ)が太く特徴的です。名前の通りホオズキを好み、ナスやピーマン、トマトといったナス科の植物にもつきます。

カメムシ臭いのにどこにいるかわからないときの見つけ方

カメムシは大きい種類でも2cm未満と目立たないため、見つけるのは至難の業です。部屋や衣類やカーテン、シーツなどの布地からカメムシの臭いがするのにどこにいるか分からないといったケースもあるでしょう。ここからは急にカメムシの匂いがした際の見つけ方を紹介します。

カメムシが好む場所を確認する

姿が見えないカメムシを探す際は、カメムシの習性を考慮した場所を重点的に確認しましょう。カメムシは以下のような場所を好みます。

カメムシが習性的に好む場所とは?

  • 日当たりが良く温かい場所
  • 明るい場所
  • 白いもの、場所

カメムシは日当たりが良く温かい場所を好みます。庭先やベランダに干した洗濯物に付着しやすいのはこのためです。さらに明るい場所や白いものに反応する習性があります。夜間の街灯や白い壁に集まる姿を目にしたことがある方も多いでしょう。

家の中でカメムシの臭いがする際はこうした習性を考慮し、次のような場所を探すのがおすすめです。

<室内で重点的に探したい場所>

  • 白い壁やカーテン
  • 日当たりが良い場所や照明付近
  • 白い布団や本などの隙間や裏側

カメムシの臭いがすると不快感から焦ってしまいがちですが、落ち着いて確認しましょう。

部屋を暗くして豆電球だけ灯す

カメムシを探し出すテクニックとして、部屋を暗くして豆電球だけを灯す方法があります。カメムシが明るい照明に反応する習性を利用し、暗闇のなかで一部分だけ明かりを灯すことで光のもとへおびき寄せる作戦です。

カメムシはLEDライトには反応しにくいため、室内の照明がすべてLEDライトの場合は懐中電灯の明かりを使うのがおすすめです。

悪臭を出させない!カメムシの駆除方法

カメムシを見つけ出したら悪臭を放つ前に駆除したいものです。カメムシは刺激に反応して強烈な臭いを放つため、できるだけ優しく捕獲し素早く駆除しましょう。ぜひ以下の方法を参考にしてください。

<カメムシの駆除方法の例>

  • ガムテープで覆い閉じ込める
  • ティッシュで覆い外へ逃がす
  • ペットボトルでトラップを作り捕獲する
  • 牛乳パックの上部を開いて捕獲する
  • 殺虫剤を活用する

家庭にあるガムテープやティッシュで包む方法は手軽ですが、カメムシを刺激したり潰したりしないよう気をつけましょう。ガムテープを使う方法は密封できるため臭い対策に向いています。ペットボトルや牛乳パックを使う際は、カメムシが敵から逃げる際に下へ向かう習性を利用してカメムシのお尻あたりで構えるのがコツです。

洗濯物や部屋にカメムシの臭いがついたときの対処法

カメムシの臭いを消すため部屋に消臭スプレーを散布

カメムシの臭いは落としにくいという特性があるものの、対処可能です。カメムシが悪臭を放ったときは落ち着いて以下の方法をお試しください。洗濯物と部屋に分けてカメムシの臭いの取り方を紹介します。

洗濯物からカメムシの臭いがする場合

洗濯物からカメムシの臭いがする際は可能であれば洗い直しましょう。界面活性剤入りの洗剤でのつけ置き洗いがおすすめです。悪臭のもとである「トランス-2-ヘキセナール」は揮発性があり熱に弱いため、天日干しで乾燥させたあとにアイロンやドライヤーを当てると嫌な臭いがより緩和されるでしょう。

部屋にカメムシの臭いが充満している場合

部屋全体にカメムシの臭いが充満している場合は、換気しながら柑橘系の消臭スプレーを散布すると悪臭が引きます。カメムシの臭いが家具や壁からする際は、柑橘系の中性洗剤をつけたスポンジや雑巾で拭き取りましょう。小物類はアルコールスプレーを吹きかけて天日干しする方法でも臭いを緩和できます。

カメムシによる悪臭への対策についてはぜひ以下の記事も参考にしてください。

更新日

2023.12.14

公開日

2023.12.21

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カメムシ対策には部屋に侵入させない工夫が必要

“室内や洗濯物から急にカメムシの臭いがする”という状況を防ぐには、カメムシを部屋に侵入させない工夫が必要です。隙間を防ぐ、忌避剤を使う、洗濯物の取り込み時間に気をつけるといった方法で対策しましょう。

隙間を徹底的に塞ぐ

カメムシはわずか2~3mmの隙間からでも軽々と侵入してきます。窓やドアに隙間がある場合は隙間対策ができるテープで徹底的に埋め、換気扇のケアも入念に行いましょう。換気扇は網目が細かいネットや網戸をつけると侵入を防げます。エアコンの開口部の隙間やドレンホースからの侵入にも気をつけ、必要に応じて穴を埋めたりネットやキャップを設置したりして対策しましょう。

初秋から晩秋にかけてのカメムシは越冬場所を求めて一斉に移動するため、集団で室内へ侵入する可能性もあります。窓や網戸の開けっ放しにも十分に注意しましょう。

忌避剤を活用する

カメムシの侵入を防ぎたい場合は忌避剤の活用も検討しましょう。市販されているカメムシ対策に適したピレスロイド系の防虫スプレーを網戸やサッシ、ベランダに散布すると室内への侵入を防げます。

洗濯物を取り込む時間帯に気をつける

洗濯物を取り込むタイミングをカメムシが活動しない時間帯に変更すると、外干しの衣類にカメムシが付着するリスクを減らせます。カメムシは夜行性で午前中は動きが鈍く活動が控えめです。洗濯物への被害が気になる方はこの時間帯を意識して取り込みましょう。

洗濯物のカメムシ対策についてはぜひ以下の記事も参考にしてください。

更新日

2023.12.14

公開日

2023.12.21

「カメムシが洗濯物について困る」「カメムシが嫌で洗濯物が干せない」といったお悩みを抱えるご家庭は多いでしょう。カメムシは真冬を除き年間を通して目にする機会があり、特に洗濯物につきやすいのは10月〜11月と言われています。これは、越冬場所を探すために一斉に移動する時期だからだそう。洗濯物にカメムシがつくと、うっかり刺激して悪臭がしたり産卵されたりと、困ってしまうこともしばしば。なかには洗濯物ととも…

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カメムシの大量発生にお困りなら専門業者へ相談を

カメムシは日本全国どこにでも発生し田畑や民家に被害を及ぼします。洗濯物や部屋からカメムシの臭いがするのにどこにいるかわからないときは、カメムシの習性から予測できる明るくて暖かい場所や白に関連する場所を探してみましょう。光でおびき寄せる方法も有効です。

カメムシの駆除方法はさまざまありますが、大量に発生して手に負えない場合はプロへの相談が解決への近道でしょう。当サイトでは頼りになる専門業者を紹介しておりますのでぜひ参考にしてください。

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