プロが屋根修理を安く済ませるコツと費用相場、注意点を解説

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プロが屋根修理を安く済ませるコツと費用相場、注意点を解説

プロが屋根修理を安く済ませるコツと費用相場、注意点を解説

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更新日

2024.02.10

公開日

2024.02.02

プロが屋根修理を安く済ませるコツと費用相場、注意点を解説

目次

経年劣化や災害などで屋根が破損した際はどのような修理方法を検討し、どれくらいの予算を想定すべきでしょうか。費用負担を軽くしたくても屋根修理の方法や費用は屋根の材質や破損の程度によってさまざま。素人には分かりにくく、単純に安いからと業者を選んで後悔するケースも見受けられます。

そこで、本記事では屋根修理における代表的な方法やプロに任せる場合の費用相場、修理日数の目安を紹介。屋根修理に関わる費用をできるだけ安く済ませるコツとともに施工業者の選び方や注意点もまとめました。

状況別|最適な屋根修理の方法と費用相場

屋根修理の方法にはさまざまな種類があり、屋根の材質や損傷、劣化具合に適した選択が必要です。まずは代表的な例として6つの修理方法を紹介します。

塗装(塗り替え)

屋根を洗浄してから塗料を塗り直し、屋根材全体の劣化を食い止める工法です。屋根の下地に問題がないときに選択され、メンテナンスの一環として行われることもあります。

重ね葺き(カバー工法)

既存の屋根材を防水材でカバーし、上からさらに新しい屋根材を重ねる工法です。主にスレートや金属素材の屋根に用いられ、屋根全体が痛んでいる、アスベストが含まれているといったケースなどで選択されます。

葺き替え

既存の屋根材を全面的に撤去し、新しい屋根材に交換する工法です。防水材や野地板といった屋根の下地まで補修でき、耐久性を高める目的で選択される場合もあります。屋根の素材や見た目の雰囲気を変えることも可能です。

瓦補修(瓦差し替え)

壊れた瓦やスレート材を外して屋根の下地を交換してから同じ素材の屋根材を乗せる工法です。耐久性が高い屋根材において、一部が劣化したり壊れたりした場合に選択されます。

雨樋(あまどい)交換

壊れた雨樋を新しいものに交換する作業です。雨漏りや外壁への雨水の浸水や腐食を防ぐために行われます。

ブルーシート掛け(応急処置)

修理日まで雨風を遮るための一次的な処置として行われます。

屋根修理を検討中でどの方法を選択すべきか分からない、という方もいるでしょう。屋根の状態別に適した修理方法をまとめました。

屋根の状態適した修理方法
・屋根塗装の色あせ、汚れが目立つ
・屋根材にチョーキング現象(触ると白い粉が付着する現象)がみられる
・屋根塗料の耐久年数が過ぎている(ただし屋根材の耐用年数は超過していない)
塗装(塗り替え)
・屋根の下地に問題はないが、屋根材に傷みがある重ね葺き(カバー工法)
・屋根の下地が劣化している
・重ね葺きで補えないほど屋根材に傷みがある
・屋根にコケやカビが生えている
葺き替え
・部分的に瓦にひび割れやズレ、ゆがみがある・部分的に瓦が劣化している
・一部で雨漏りが発生している
瓦補修(瓦差し替え)
・雨樋が損傷した
・雨樋が劣化している
雨樋交換
・台風被害などで修理の順番がなかなか回ってこない
・修理開始までに時間がかかる
・一時的に雨風をしのぎたい
ブルーシート掛け(応急処置)

屋根修理の費用相場や修理日数は方法によって異なります。約30坪の一般的な家屋の屋根修理について以下を参考にしてください。

屋根修理の種類費用相場(30坪当たり)修理日数の目安
塗装(塗り替え)20~40万円
※塗料の種類によって変動
・アクリル塗料:20~30万円
・シリコン塗料:30~35万円
・フッ素塗料:30~40万円
など
10~15日
重ね葺き(カバー工法)60~100万円
※屋根面積によって変動
6~8日
葺き替え100~250万円
※屋根材の種類によって変動
・日本瓦:100~250万円
・スレート瓦:85~200万円
・ガルバリウム鋼板:100~200万円
など
7~15日
瓦補修(瓦差し替え)5~30万円
※修理面積によって変動
1~3日
雨樋交換3,000円~/m1~3日
ブルーシート掛け(応急処置)5万~6万円1日

屋根修理の費用が高額になる理由

屋根修理の費用が高くなりやすい理由

屋根修理には数十万円、大がかりな修理によっては百万円以上の費用がかかり負担に感じる方が多いかもしれません。その背景には、高価な屋根材費や人件費、足場代の発生などさまざまな要因があります。

屋根材が高価であるため

屋根修理には屋根材が必要不可欠です。屋根材はスレート、瓦、ガルバリウム鋼板といった一般的な素材からハイブリッド瓦のような耐久性が高い素材まで種類が豊富。費用は屋根材により幅がありますが1平方メートルあたり5,000円〜15,000円で、修理面積が広範囲になるほど出費はかさみます。

職人の人件費がかかるため

屋根修理を請け負うのは高い技術を持ち高所での作業にも精通したプロたちです。屋根修理では屋根材の費用に加えて職人への人件費も発生します。一般的に“施工費用”とも表現され、修理期間が長いほど高額となり、施工業者や職人の経験によって金額に幅があるのが特徴です。

足場代が高額であるため

修理箇所や修理の規模によっては足場代もかかります。屋根全体の塗装や重ね葺き、葺き替えといった修理であれば、ほぼすべてのケースで必要と考えてよいでしょう。施工業者や足場の種類によって費用に幅がありますが、約30坪の一般的な家屋の屋根修理では12〜20万円が目安です。

屋根修理を安く済ませるコツ

ここからは屋根の修理にかかる費用を節約するために知っておくと役立つ情報を紹介します。高額になりがちな修理代を少しでも安く済ませたい方は、業者選びや日頃からのメンテナンス、制度や保険の存在に気を配りましょう。

複数の業者から見積もりを取る

屋根の修理にかかる費用は施工業者によって差があります。安く済ませるには1社で決めず、複数の業者から見積りをもらい費用を比較することが大切です。

修理を急ぐあまり比較検討せずに業者を決めると費用が適正かどうか判断できません。

相見積もりが必要な理由とは?

施工業者に請求されるがまま相場より高い金額を支払うリスクを減らすためにも、同じ施工条件で2〜3社から見積りを取るのがおすすめです。

定期的にメンテナンスをしておく

定期的なメンテナンスも長い目で見ると屋根修理代の節約につながります。屋根は防水材や屋根材、塗装など数々のパーツから成り立ち、それぞれ劣化ペースが異なります。定期的なメンテナンスで各部位の劣化がひどくなる前に手を打ち性能をキープできれば、大がかりな修理が必要となるリスクを減らし、費用負担を最小限に留められるでしょう。

助成金を利用する

屋根修理の目的・内容によっては国や自治体の助成金を利用できる場合があります。適用となるのは主に以下のようなリフォームです。

  • 省エネを目的とした修繕
  • 屋根の軽量化など耐震性向上を目的とした修繕

助成金の申請に際しては、制度や自治体によって施工前の申請や指定された施工業者への依頼など条件があります。詳細は申請予定の制度に従いましょう。

火災保険を利用する

屋根の損傷理由が経年劣化ではなく台風や風雪といった自然災害なら火災保険が適用となる場合があります。自身が加入する火災保険の内容を確認し、適用範囲内であれば請求を検討しましょう。

火災保険の申請には保険会社への連絡と以下のような書類が必要です。

  • 証拠写真
  • 保険金請求書
  • 被災部位に対する修繕見積書

火災保険を利用する場合は、保険対応に慣れた施工業者を選ぶと書類を揃える作業がスムーズでしょう。地震保険に加入している場合は、地震による屋根の損傷の申請も可能です。

【要注意】屋根修理を安く済ませたくてもやってはいけないこと

屋根修理に関わる費用を安く済ませるためであっても、自分で修理したり安さのみで判断して業者を選んだりするのは避けましょう。それぞれの理由を解説します。

自分で修理する

ちょっとした屋根の損傷であればDIYできそう、と考える方もいるかもしれません。しかし、屋根は高所かつ足場が不安定なため修理には危険が伴います。足を滑らせる、落ちるといったリスクがあり、大怪我につながる可能性も否定できません。屋根の点検も含め、軽微な損傷であってもプロへの相談がおすすめです。

安いという理由だけで業者を選ぶ

見積りが安いという理由だけで施工業者を選ぶのも、ずさんな対応や予期せぬ高額請求のおそれがあるため要注意です。

安さだけでなく、以下のポイントにも気を配りましょう。

  • 工程の説明があるか
  • 質問に丁寧に答えてもらえるか

誠実な対応の業者を選ぶことがトラブル回避につながります

屋根修理におすすめな業者の選び方

屋根修理におすすめの業者選びのポイント

屋根修理を請け負う施工業者は全国各地にあり、なかには悪徳と呼ばれるようなずさんな修理で報酬を要求する業者もいます。そのため安さや直感だけで業者を決めるのは危険です。屋根修理の業者の探し方としては、口コミ・見積り・実績を確認し、総合的に判断する方法がおすすめです。

口コミや評判が良い

施工業者を選ぶ際は、実際に利用した人の口コミや評判、感想が参考になります。フォローの手厚さや担当者・職人の雰囲気は見積りをもらう機会だけでは分かりにくいもの。口コミによる評価も信頼できる業者かどうかを見極める材料の一つとなります。

見積の内容が明確

見積内容が明確であるかも重要なポイントです。業者から見積りをもらう際は、使用する屋根材や塗料の単価、工程ごとの費用などが詳しく記載されているか調査しましょう。点検結果をふまえて必要な修理を分かりやすく解説してもらうことも大切です。

屋根修理の実績が豊富

施工業者ごとの屋根修理の実績も確認しておきたいポイントです。修理実績が豊富な業者にはそれだけ熟練した職人が揃っていると考えられます。また、実績を確認することで業者の得意な工事の見極めも可能です。ホームページに掲載された事例を確認したり、業者に問い合わせて施工中の屋根の写真を共有してもらったりして参考にしましょう。

信頼できる業者に屋根修理を依頼しよう

屋根修理には塗装、重ね葺き、葺き替えといった手法があり、プロに依頼すると数十万円から百万円単位の費用がかかります。費用負担を減らすには、複数社から見積りを取って比較するほか、定期的なメンテナンスで状態を維持する、自治体の制度や火災保険を活用するといった方法も有効です。

修理業者を選ぶ際は、安いからと安易に決定して失敗につながる例もあるため、修理実績や口コミとともに総合的に判断しましょう。屋根修理において信頼できる依頼先をお探しの方は、当サイト内の業者もご検討ください。

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