雨漏りは、住宅にとって深刻な被害をもたらす危険性があるものの早期発見することで、被害を最小限に抑えられます。そのためにも「壁紙が少し浮いている」「天井にシミがある」など小さなサインを見逃さないようにしましょう。
この記事では、雨漏りの初期症状を発生場所別に詳しく解説しています。雨漏り修理を業者に依頼した場合の発生場所別の施工内容と費用目安、信頼できる業者を選ぶポイントも紹介しています。雨漏りの予兆を見逃さず大切な住まいを守るために、ぜひ参考にしてください。
【発生場所別】雨漏りの初期症状と見逃せないサイン
雨漏りの初期症状は、屋根・天井・壁・窓周辺などに予兆として現れます。ここではそれぞれの発生場所における初期症状を紹介します。早期発見は雨漏り対策として重要なポイントです。セルフチェックできる雨漏りのサインを紹介するので、雨漏りを見逃さないようにしましょう。
屋根の状態から分かる雨漏りの初期症状
屋根に下記の症状が見られたら、雨漏りの初期症状である可能性が高くなります。
屋根は雨や風、直射日光にさらされているため、劣化しやすい箇所です。屋根に錆びが付いていたりひび割れがあったりする場合は、劣化している可能性が高く雨漏りが疑われます。材質によりさまざまですが、屋根の耐用年数はおよそ20〜40年。さらにメンテナンスタイミングは耐用年数よりも短く、10〜20年ほどです。定期メンテナンスを実施していない屋根は、劣化していないか点検した方が良いでしょう。
屋根が常に湿った状態だと、屋根に苔が付くことがあります。屋根に苔が付いている場合は雨漏りの予兆です。雨漏りしていないか確認しましょう。
天井の状態から分かる雨漏りの初期症状
天井に下記の症状が見られたら、雨漏りの初期症状である可能性が高くなります。
屋根やベランダから雨漏りしている場合には、天井裏に水が溜まっている可能性が考えられます。この場合、室内からでも天井の状態から雨漏りを見つけることが可能です。雨漏りのサインというと、大雨の日に天井からポタポタと落ちてくる雨水を想像する方も多いのではないでしょうか。その他にも、天井クロスが浮いていたり黒カビが発生していたりしている場合は、雨漏りの初期症状と判断できます。
壁や外壁の状態から分かる雨漏りの初期症状
壁や外壁に下記の症状が見られたら、雨漏りの初期症状である可能性が高くなります。
外壁は塗装することで雨漏りを防いでいます。しかし外壁塗装にも耐用年数があり、経年劣化します。耐用年数はおよそ7~15年です。
室内から分かる雨漏りのサインとしては、水音やカビ臭、壁紙のシミや浮きが挙げられます。外から分かる雨漏りのサインは、外壁やつなぎ目部分のひび割れです。小さな亀裂から雨が侵入し、より劣化を早めるため注意しましょう。
窓まわりの状態から分かる雨漏りの初期症状
窓まわりに下記の症状が見られたら、雨漏りの初期症状である可能性が高くなります。
少しの隙間があれば、雨水は建物内に侵入してきます。屋根や外壁は定期メンテナンスしている方でも、窓のメンテナンスは見落としがちです。窓枠が錆びていたり窓周辺の木材や壁紙に水跡があったりする場合は、窓周辺で雨漏りしているサインかもしれません。
結露しやすい家の場合にも同じような症状が見られるため、一度業者に雨漏りしていないか点検してもらうと安心です。
雨漏りの初期症状を放置しておくとどうなる?

天井クロスや壁紙にシミの跡があったり、屋根や外壁で一部にひび割れたりしているだけでは、急いで修繕する必要を感じないかもしれません。しかしこれら雨漏りの初期症状を放置しておくのは得策ではありません。なぜなら雨漏りに対処しないと、次のような危険性があるからです。
雨漏りを放置しておくことはこのようなリスクがあるため、雨漏りの初期症状を発見したら早めに業者へ相談すると安心です。
雨漏りの危険性や対応については下記記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

更新日
2024.02.26
公開日
2024.01.31
壁に広がる水跡やシミ、これらの兆候は雨漏りの警告サインかもしれません。そのまま放置しておくと、壁が汚れるだけでなく壁内部の木材が腐るなど住めないほど危険な状態になってしまうことも。 この記事では、壁に水染みができる原因や雨漏りが引き起こすトラブルついて詳しく解説します。雨漏りや壁紙のシミへの応急処置も紹介しているので、壁からの雨漏りで困っている方は参考にしてください。 早期に雨漏りを…
雨漏り修理を業者に依頼した場合の施工内容
雨漏りの初期症状に気づいた場合は、自分で応急処置をすることもできます。しかし応急処置だけでは、雨漏りの解決にはなりません。雨漏り修理を専門とする業者へ依頼し、適切に対処してもらうようにしましょう。業者に依頼する際の参考となるように、ここでは屋根・天井・壁や外壁・窓まわりの雨漏り修理の施工内容について紹介します。
屋根の雨漏り修理
屋根の雨漏り修理は、主に屋根材の交換と板金の修理の2種類です。屋根材が劣化している場合には、新しい屋根材と交換します。浮いている板金部分から雨漏りが発生している場合には、板金を固定し直します。ただし錆びているなど板金が劣化していると、板金の交換が必要です。
もし雨どいの詰まりや破損が原因であれば、雨どいの清掃や交換だけで済むケースもあります。
天井の雨漏り修理
天井の雨漏りでは、まず雨漏りの原因箇所を特定し修理することが重要です。雨漏りの原因を直した上で、天井の修繕を依頼します。クロスが浮いている部分やシミ跡の範囲が小さい場合には、一部の天井クロスを交換するだけで済みます。しかし広範囲に雨漏りの被害が出ている場合には、大がかりな工事が必要となるかもしれません。カビが発生しているだけであれば、カビの除去のみで十分なこともあります。
天井裏の木材が傷んでいる場合には、構造内部の木材や断熱材の交換なども必要です。
壁や外壁の雨漏り修理
壁や外壁の雨漏りは、外壁修理から取りかかります。外壁の再塗装、ひび割れやコーキングの修復などが施工例です。室内の壁紙に雨漏りの初期症状が見られる場合には、建物の構造内部まで雨が侵入していることが考えられます。その場合には天井の雨漏り修理と同様に、建物内部の木材や断熱材を交換しなくてはなりません。
快適に室内で過ごすためには、壁紙の修繕も必要です。カビが付着しているだけであれば、カビを除去するだけで済みます。壁紙が浮いていたり剥がれていたりする場合には、壁紙を張り替えましょう。
窓まわりの雨漏り修理
窓まわりで雨漏りが発生している場合には、窓周辺のコーキング補修や窓枠修理、サッシの交換が必要です。雨漏りの原因により必要な修理内容は異なるため、業者に点検してもらい修理箇所を決めましょう。
もし室内の窓周辺にも雨漏りの被害が発生している場合、壁紙や木材の修繕も行います。窓近くの外壁にひび割れが生じている場合は、外壁修理も必要です。
雨漏り修理の専門業者に依頼する際の費用目安

雨漏り修理は専門知識や技術が必要であったり高所での作業が危険であったりするため、専門業者に依頼した方が安心です。専門業者に雨漏り修理を依頼した場合の費用の目安は、およそ27,500円からです。ただし修理箇所が広かったり構造内部の修理を要したりするケースでは、それ以上の費用がかかります。
修理業者によっては、見積り費用や出張費用がかかることも。しかしこのサイトでは、見積り費用や出張費用が無料の業者のみを紹介しています。地域別で検索できるので、雨漏り修理の業者選びにぜひ参考にしてください。
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雨漏り修理業者の選び方
雨漏り修理では、悪徳業者によるトラブル事例が報告されています。格安点検で油断させ高額な雨漏り修理費用を請求したり、雨漏り修理が不十分だったりするケースがあるため、業者選びは慎重にしなくてはなりません。
失敗しない雨漏り業者選びのポイントは、以下の通りです。
さらに詳しくは下記サイトで解説しています。参考にして、信頼できる雨漏り修理業者を選びましょう。

更新日
2024.03.18
公開日
2024.02.29
屋根から雨漏りが発生している際、自力で応急処置をする方もいるかもしれません。しかし屋根に素人が上がるのは危険が伴うため、プロの業者へ雨漏りの点検や修理を依頼するのがおすすめです。ただし雨漏りの修理をどこに頼むべきか悩む方も多いのではないでしょうか。 ここでは雨漏り修理を依頼できる業者の種類や選び方、悪徳業者に騙されないためのポイントを紹介しています。大手ハウスメーカーや地元の工務店など、雨…
雨漏りの初期症状を発見したら専門業者に現地調査してもらおう
今回紹介したような雨漏りの初期症状に気づいた際には、早めに修理をすることで雨漏りの被害を最小限に抑えることができます。その結果修理費用も安く済むため、雨漏りのサインにいち早く気づくことが大切です。
雨漏りの初期症状を発見したら専門業者に依頼し、まずは雨漏り箇所の点検を行ってもらいましょう。発見した箇所以外でも、雨漏りが発生しているかもしれません。修理前には見積書をもらい、修理内容を理解した上で契約すると安心です。
業者選びには、こちらのサイトをぜひ参考にしてください。掲載業者は出張費や見積もり費用が無料の業者のため、安心してご依頼いただけます。