屋根塗装は何年ごとに行う?屋根材別の耐用年数と塗り替え時期の目安を紹介

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屋根塗装は何年ごとに行う?屋根材別の耐用年数と塗り替え時期の目安を紹介

屋根塗装は何年ごとに行う?屋根材別の耐用年数と塗り替え時期の目安を紹介

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更新日

2024.10.04

公開日

2024.10.15

屋根塗装は何年ごとに行う?屋根材別の耐用年数と塗り替え時期の目安を紹介

目次

屋根の塗装は年月の経過とともに劣化し、保護機能が低下していきます。また、ひび割れやサビの発生、色褪せなどによってダメージが蓄積するケースもあります。
そのため、屋根塗装は住宅の寿命を延ばすために大切な工事であり、こうした屋根塗装の効果を最大限に引き出すためには、適切なタイミングで塗り替えを行わなくてはなりません。
この記事では、屋根塗装の塗り替え時期の見極め方や、信頼できる業者を選ぶポイントなど、屋根塗装に関する様々な情報をわかりやすく解説します。

屋根塗装の塗り替えは10年目が目安


屋根は家を雨風や紫外線から守るという重要な役割を担っています。一年を通じてこうした外部からのダメージによって、屋根の塗装は徐々に消耗していきます。そのため、適切なタイミングで塗り替えが必要となるのです。

屋根塗装の一般的な塗り替え時期

一般的には、屋根の塗り替え時期は10~15年ほどと考えられています。特に、新築後の初めての塗り替えは「10年目」が目安となるので、覚えておきましょう。
ただし、塗り替えの時期は環境条件やメンテナンスの頻度によっても変わります。風が強い地域や雨が多い地域では、塗料が劣化しやすくなるため、早めの塗り替えが必要になることも。定期的な点検を行い、必要に応じて塗り替えを検討することが大切です。

屋根材別塗装目安年数

塗装の塗り替えの周期は、屋根に使われている屋根材の種類によっても異なります。
ここでは、代表的な屋根材ごとの塗装の目安について紹介します。

・スレート瓦
耐用年数は20~25年、塗り替えの目安は5~10年ごと

・セメント瓦
耐用年数:30~40年、塗り替えの目安は5~10年ごと

・日本瓦
耐用年数:50~100年、塗り替えは必要なし

・金属屋根
耐用年数:30~60年、塗り替えの目安は5~10年ごと

スレート瓦は比較的劣化しやすいため、定期的なメンテナンスが求められます。
日本瓦の耐用年数は非常に長く50~100年ほど持ち、定期的な塗装も必要ありません。ただし、補修やメンテナンスは必要です。
金属屋根は耐用年数が長めですが、錆びやすい金属を使用している場合は注意が必要となります。

塗料別耐久年数

屋根材のほかに、使用する塗料の種類によっても耐久年数は異なり、塗り替えの頻度も変わってきます。以下が、代表的な塗料の耐久年数の目安です。

  • アクリル塗料:5~7年
  • シリコン塗料:10~13年
  • フッ素塗料:15~20年
  • 無機塗料:20年以上

例えば、コストが比較的低いアクリル塗料は短い期間で塗り替えが必要ですが、無機塗料を使えば20年以上持つこともあります。予算や耐久性、メンテナンス頻度を考慮して、適切な塗料を選ぶことが重要です。

屋根塗装の塗り替え時期を見極めるポイント

建物の美観や機能性を維持するために、屋根塗装の塗り替えのタイミングを見極めることはとても重要です。
ここでは、屋根塗装を行った方が良い屋根の状態について解説します。

屋根の色褪せ、変色

屋根の色が元の色から変化したり、くすんだりしている場合は、塗膜の劣化が始まっている可能性があります。こうした劣化は紫外線や風雨の影響で徐々に進行するため、早めの対処が望ましいでしょう。

コケ、カビ

屋根表面にコケやカビ、藻が発生している場合、塗膜の防水性が低下している恐れがあります。これらは美観を損ねるだけでなく、屋根材を侵食する可能性があるため、早急な対応が必要です。

ひび割れ

屋根表面にひび割れが見られる場合は、塗膜の劣化が進行している証拠です。放置すると雨水の侵入や屋根材の劣化を招くため、早めの修復が重要です。

塗膜の剥がれ

塗膜が剥がれ落ちている箇所がある場合、屋根の保護機能が著しく低下しています。この状態では雨水の侵入リスクが高まるため、速やかな塗り替えが必要です。

屋根材の破損

屋根材に割れや欠けなどの破損が見られる場合は、単なる塗り替えだけでなく、屋根材自体の修理や交換が必要になることがあります。

サビ

金属製の屋根材にサビが発生している場合、腐食が進行している恐れがあります。放置するとさらなる劣化や穴あきの原因となるため、早期の対処が重要です。

屋根塗装の塗料を選ぶポイント

屋根塗装の塗料を選ぶ際には、いくつかの重要なポイントがあります。

塗料にはそれぞれ耐候性や耐久性があり、耐久性の高い塗料を選ぶと、塗り替えの頻度を減らすことができます。
例えば、シリコン塗料は耐久性も高くコストパフォーマンスに優れた塗料ですが、同じ住宅に長期間住む予定がある場合には、フッ素塗料など、より耐久性の高い塗料を選ぶと良いでしょう。
また、住んでいる地域の気候条件も考慮に入れましょう。厳しい気候条件下では、より耐候性の高い塗料が必要になる場合があります。

結論として、住宅の使用期間や目的に合った塗料を選ぶことが重要と言えます。
適切な塗料を選ぶことで建物の価値を維持し、長期的なメンテナンスコストを抑えることができるため、専門家に相談しながら住宅にとって最適な塗料を選択しましょう。

屋根塗装業者の選び方

屋根塗装では、塗料の種類だけでなく施工を行う業者選びも非常に重要となります。せっかく良い塗料を選んでも、業者の施工が適切でなければ、塗料の性能を十分に発揮できないためです。
ここでは、塗装業者を選ぶポイントについて紹介します。

相見積もりを取り複数の業者を比較検討する

複数の業者から見積もりを取ることは、単に価格を比較するだけでなく、各業者の特徴を知る良い機会でもあります。
同じ希望を伝えても、業者によって提案内容が異なることがあり、これは各社の得意分野や使用する塗料の違いが出るポイントと言えます。相見積もりを通じて、ニーズに合った業者を選ぶのがおすすめです。

実績豊富でノウハウのある業者を選ぶ

業者のホームページで施工事例を確認するのも大切です。自宅と同じ種類の屋根塗装や、希望する塗料での実績が豊富な業者は必要なノウハウを持っている可能性が高く、安心して依頼できるでしょう。

アフターフォローなどの保証がしっかりしているか確認する

塗装工事後の保証内容も重要な選択基準です。どのような保証が付いているか、保証期間はどれくらいかなどを確認しましょう。長期的な保証を提供している業者は、自社の仕事に自信を持っている証拠と言えます。

屋根塗装の塗り替え時期を知って信頼できる業者に依頼しよう

屋根塗装の塗り替えは、家の寿命を左右する重要な工事です。適切なタイミングで塗り替えを行うことで、雨漏りなどのトラブルを防ぎ、建物の価値を保つことができます。また、塗り替えの周期だけでなく、屋根に異常を感じた際にも早めに専門業者に相談して適切な診断を受けるのがおすすめです。
信頼できる業者に依頼し、定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで住まいを長く快適に保ちましょう。

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