無料点検を装って、無理やり屋根や瓦の修理の契約をさせる詐欺が増加しています。こういった詐欺被害にあわないためには、知識を蓄えておくことが重要です。こちらでは、屋根や瓦の修理で詐欺被害にあわないための対策を解説しつつ、悪徳業者の見分け方も紹介しています。
屋根や瓦の修理で急増している詐欺の手口とは?
屋根修理詐欺の被害を防ぐためには、詐欺業者が使う代表的な手口を理解することが重要です。以下に詐欺によく用いられる手口を9つ紹介します。
1.屋根の劣化を指摘する手口
屋根がずれていますなど、遠くからでは見えない劣化を指摘して修理を強要する詐欺が多発しています。怪しい業者から突然指摘されたら、知り合いに確認してもらいますと伝えて冷静に対応しましょう。
2.信頼できる企業を装う手口
自治体やメーカーのふりをして訪問する詐欺師もいます。急な点検を告げられた場合には、身分証や名刺の提示を求めて確認してください。
3.点検と称して故意に屋根を壊す手口
詐欺師が屋根修理業者を装って、屋根に上がった際に故意に瓦を割り損傷させる詐欺があります。自分で壊しておいて修理を迫るなど、かなり悪質な手口となっていますので、知らない人を屋根に上がらせないでください。
4.火災保険で無料ですと強調する手口
火災保険で実質無料だからと強引に修理をすすめる業者もいますが、加入している保険の内容によって無料でないこともあります。保険内容を確認せずに強引に話を進めてくる業者には要注意です。
5.即日契約を迫る手口
今日中の契約なら大幅割引など、契約を焦らせるような業者は要注意です。即答は控え、家族や知人に相談するなど冷静に検討しましょう。
6.勝手に修理して請求する手口
点検後に直しておきましたと無断で工事し、料金を請求する詐欺行為もあります。無料の点検サービスであっても、勝手に修理しないよう確認しておきましょう。
7.全額前金を要求する手口
工事前に全額支払いを求めてくる業者は詐欺のリスクがあります。支払いは工事完了後に一括で支払うか、分割で支払うことを確認してください。
8.追加料金を請求する手口
見積もりに含まれていない費用が発生しましたと追加料金を請求してくる業者もいます。契約時に料金内容をしっかり確認し、見積書をもらっておくことが大切です。
9.屋外に誘導し空き巣を行う手口
屋根の状態を確認してほしいと外に誘導し、仲間が家に侵入するケースも報告されています。特に一人で家にいるときは、訪問者に対して慎重に対応しましょう。
詐欺業者から身を守るため、これらの詐欺の手口に気をつけて冷静に対応し、信頼できる業者かどうか見極めることが大切です。
屋根・瓦修理で詐欺被害にあわないための対策
屋根や瓦の修理で詐欺被害にあわないためには、以下の5つのポイントを押さえた対策が効果的です。悪徳業者の詐欺行為から身を守るためにも、ぜひチェックしてください。
1.契約は焦らない
悪質な業者は「本日限りの割引」などの誘い文句を多用し、その場で契約を求めてきますが、一度業者には帰ってもらい家族などに相談し判断しましょう。家族への相談を怪訝に思うような業者は、詐欺の疑いがあるので要注意です。
2.相見積もりを取る
詐欺被害を防ぐためには、信頼できる別の業者からの意見も参考にしましょう。信頼度の高い業者を3社ほどピックアップし無料の見積もりサービスを利用します。複数の見積もりがあれば相場を理解できるため、悪徳業者を見分けることができます。
3.屋根に上らせない
突然来訪する業者の中には、詐欺行為を行う悪徳業者も少なくありません。そういった業者を屋根に上らせてしまうと、見えないところで色々と小細工されかねません。修理業者を選ぶときには、屋根に上らせずドローンなどを利用した点検をしている業者に依頼すると安心です。
4.書面で契約を交わす
契約の際は口約束ではなく、必ず書面契約するようにしましょう。契約書がないと後々大きなトラブルに発展するリスクが高くなります。また、契約書を提示しない業者はそもそも信頼できないので、契約自体を断るべきです。
5.強引な業者用の断り文句を準備しよう
詐欺業者は強引に契約を迫ってくるため、断る作業自体も大きな負担になります。そんなときには「親戚が屋根の修理業者をしている」などと伝えると、すぐに諦めてくれます。このような断り文句を事前に準備していると役に立ちます。
屋根・瓦修理で詐欺被害にあったときの対処法
屋根や瓦の修理を依頼した業者が、疑わしい言動や行動を修理業者が行った場合には、被害を受ける前に正しい対応を素早く行うことが重要になります。ここでは、屋根の修理で詐欺行為に巻き込まれてしまったときの正しい対処方法を2つ紹介します。
1.クーリングオフ
契約内容に不安を感じた場合には、すぐにクーリングオフを利用し、安全に契約解除を行いましょう。クーリングオフという制度は、訪問販売によって契約をした場合に、契約から8日間以内であれば無償で契約解除をすることができる制度です。
また、クーリングオフの期間が過ぎてしまっているような場合でも、契約書に不備がある場合は、無償で契約解除をすることができます。重要な契約条件や作業内容や料金の説明などが契約書に書かれていない場合には、クーリングオフの権利を行使することができます。
2.消費者生活センターに相談する
クーリングオフ期間が過ぎている場合には、消費者生活センターに相談しましょう。消費者生活センターは、こういったトラブルを多く解決している実績があります。専門機関からの適切なアドバイスを受けることができます。また、可能であれば契約解除のサポートもしてくれますので、一人で悩まずに消費者生活センターに意見を聞くことをおすすめします。
屋根・瓦修理詐欺の悪徳業者を見分けるポイント
優良業者と悪徳業者を見分けるには、悪徳業者の特徴だけでなく優良業者の特徴も知っておく必要があります。こちらでは、優良業者の特徴を4つ紹介していきます。
1.屋根に上がって調査をする
優良業者は原因調査時の際に必ず屋根に上がって調査します。また、必要とあれば屋根裏の調査も行います。しっかりと原因を追究することによって、根本的な問題を把握し、的確な修理提案をすることが可能なのです。
2.写真を使った説明
優良業者は、写真を使って屋根の状況を説明します。写真を交えて状況を説明しつつ、具体的な修理方法も提案してくれます。
3.詳細な見積もり内容
優良業者の見積もりは、工事費だけでなく材料費や人件費など内訳の内容が明確かつ詳細になっています。悪徳業者の多くが工事代一式などアバウトになっていることが多く、料金の透明性が欠けているのが特徴です。
4.アフターフォローの充実
悪徳業者とは違い、優良業者はアフターフォロー制度が充実しています。一定期間内であれば無償修理を提供していますので、安心して利用することができます。”
屋根・瓦修理詐欺の手口を知って被害を未然に防ごう
屋根や瓦の修理詐欺から身を守るには、悪徳業者の手口を知っておくことが重要です。また、詐欺被害にあった場合は、契約後8日以内ならクーリングオフが可能ですし、消費者生活センターへの相談も有力な手段です。冷静に対処することで詐欺から自分を守りましょう。
屋根・瓦修理詐欺の手口を知って被害を未然に防ごう
屋根や瓦の修理詐欺から身を守るには、悪徳業者の手口を知っておくことが重要です。また、詐欺被害にあった場合は、契約後8日以内ならクーリングオフが可能ですし、消費者生活センターへの相談も有力な手段です。冷静に対処することで詐欺から自分を守りましょう。